FC2ブログ

コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
速報製パン情報の定期購読お申し込みはこちらからどうぞ。

あしあと

※週刊製パン情報・2019年最終号の
「三寒四温」に掲載した詩を掲載します。

 ******

「あしあと」

ある夜、わたしは夢を見た。
わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。
一つはわたしのあしあと、もう一つは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。
このことがいつもわたしの心を乱していたので、
わたしはその悩みについて主にお尋ねした。

 主よ。わたしがあなたに従うと決心したとき、
 あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、
 わたしと語り合ってくださると約束されました。
 それなのに、わたしの人生のいちばんつらい時、
 ひとりのあしあとしかなかったのです。
 いちばんあなたを必要としたときに、
 あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、
 わたしにはわかりません。

主は、ささやかれた。

 わたしの大切な子よ。
 わたしは、あなたを愛している。あなたを決して捨てたりはしない。
 ましてや、苦しみや試みの時に。
 あしあとがひとつだったとき、
 わたしはあなたを背負って歩いていた。


著者:マーガレット・F・パワーズ
財団法人 太平洋放送協会 発行『あしあと』から転載

年頭にあたって

明けましておめでとうございます。

2019年は慌ただしく過ぎ、あっという間に2020年を迎えました。待ち望んでいた東京オリンピック・パラリンピックが開催される令和2年は明るく平和な一年になれば、と誰しもが思い描いている事でしょう。

私も含めて高齢化社会が佳境に入りました。地球温暖化による環境破壊が世界各地で起こり、また多くの天災被害が報告されたのも2019年の悲しい出来事でありました。この悪い流れは残念ながら止まることなく、引き続き気象変動による天災が起こることを覚悟する必要がありそうです。最悪のケースを防ぐために各国の行政機関や民間企業が諸問題に取り組んでいますが、COP25などで打ち出される方策にかかる途方もない年月と膨大な試算金額を見るだけで子どもや孫たちの行く末が懸念されます。

最初の一歩を一致団結して踏み出さなければ、決して明るい未来はやってきません。環境汚染では無責任に投棄されたプラスチックごみなどが世界中の海を漂流し、絶滅危惧種に指定される海洋動物が相当数増大するとの予測もあります。この問題は我々製パン業界にとって他人事ではなく、食パンの袋を留めるバッグ・クロージャー(クリップ)や包材などを水や土の中で確実に早く自然分解する素材に代替していくことが急務と思われます。幸いにして各企業が研究を重ねており、徐々にではありますが、地球にやさしく、耐久性が保たれる包材・容器の開発が進み実用化されているのも明るいニュースであります。

全ての人々が生きる事に美意識を感じれば、着実に地球環境は改善され、争いのない平和な世界が訪れると私は信じております。

大切な子どもや孫、その子ども世代のために。



美意識

最近の日常生活で困った問題があります。

それは突然やって来ます。
1人で自宅にいる時、お風呂やトイレに入っているタイミングで “ピンポーン” とインターホンが鳴る。宅配便は予告なしに訪れますね! 居間に置いてあるスマホが鳴っても用を済ませてから着信先にコールバックすればよいとして、宅配便の場合はそうもいきません。タワーマンションの場合、不在票は1階の集合ポストに投函されるので、身支度を整えてからエレベーターで降りなければなりません。ポストから不在票を取り出して、記載されている担当ドライバーの携帯番号に連絡。すみやかな再配達はありがたい限りですが、お互い二度手間であることは変わりません。

そしてさらに面倒なのが「ゆうパック」。こちらの不在票にはドライバーの番号が載っていません。配送センターに電話して自動音声に従っての再配達手配は面倒でもどかしい。という訳で、時にはビショビショ泡だらけの体でインターホンに出て、エントランスのドアを解錠しなければなりません。

そして、ここから先の “ルール” が重要なのです。まず自宅玄関のカギはかけておかない事。玄関脇のテーブルに印鑑を置いておく事。何より一番重要なのは配達人に「自宅のドアは開いています。印鑑はテーブルに置いてあるので押して下さい。荷物は玄関内で結構です。決して自宅のドアホンを鳴らさないで下さい」と念を押す事。トイレの場合は座った瞬間にピンポンと鳴れば、すぐに立ち上がってインターホンに向かうのですが、用も足さずに自動で洗浄水が流れ出て “ああもったいない!” という具合にバタバタと師走を過ごしております。せめてもの対処策として、独りで在宅時の風呂とトイレはカラスの行水よろしく早く済ませる術を身につけている自分がいます。

2019年も残すところ1週間。世間は慌ただしい風情ですが、連日のようにドタバタと報道される「総理と桜を見る会」へのバッシングには憤りや呆れを通り越して虚しさばかりを感じます。国会ではもっと重要な審議が行われるべきではないでしょうか。日本の野党の無能さ、視聴率目当てで節操なく煽り立てるマスコミ。ポリシーの感じられない報道番組のエセコメンテーターの言動には見ていて腹の立つ思いです。

私達製パン業界人も含め、政治家の皆様にも心がけて欲しい事。それは、

「美意識を持とう!」です。

ふだんの言葉や立ち振る舞いを決める、大切にすべき価値観ではないでしょうか。宅配業者さんへのサマにならない対応と同様、美意識に欠けた言動は次世代を担う子どもたちに見せたくないものです。

困難な壁

人間には人それぞれに色々な関連性があるといわれています。そのひとつゝはもちろん決まっている訳ではないので、それぞれに不思議な縁で結ばれていると思った瞬間、私は不自由な右手でペンを走らせていました。きっと私と似たような事を考えている人と関連性を共有してみたい、と思ったからです。しかし、そんな事が可能なのでしょうか?

“欲” を追い求めている自分に気づいて罪悪感を覚えてはみても、何でもその場限りで済ませる事が日常となっている私は罪深い人間だ、と思います。令和元年の師走を吹き抜ける風はやたら冷たく、身をふるわせます。心の奥底から罪を認める事などできる訳がない。やはり私は偽善者なのかもしれません。そして、心から悔い改める事は難解であります。

クリスマス前に72歳を迎える、流れるように過ぎゆく人生のスピード感。我が身を振り返るに、こと人間関係においてはトラブルの多い人生でありました。

困難な壁は困難を乗り越えられる者の前にだけ現れる、という説教は私にはあてはまらないかもしれません。困難な出来事は私自身、いつもソフトランディングでやり過ごしてきました。いわゆる隠蔽ですね。

スペインのバルセロナで1882年の着工以来、今なお建設が続くサグラダファミリア。設計者のガウディが職人たちに伝えたとされる言葉が、

「諸君! 明日はもっと良いものをつくろう!」です。

私はこのポジティブな言葉を知って “そうだ、明日があるんだ” と前向きでいる事の意味を知りました。面倒な事から逃げ続け、真正面から向き合ってこなかった自戒の念とともに、ガウディの金言を胸に刻んだのです。

今年も日本人がノーベル賞の栄冠に輝きました。化学賞を受賞した吉野彰さんは旭化成でリチウムイオン電池の開発に携わっていましたが、もう一つ、考古学の研究者の顔もあります。授賞式インタビューで吉野さんは「しつこい執着心と諦めない事。さすれば必ずゴールがあります」と快挙に至った理由を語っていました。

人との関連性の中で “欲” に生き罪悪を背負って生きてきた私ですが、吉野さんを見習い、我が身の行動規範にのみ執着心を持ち前向きな発想で明日に生きれば、きっと良い形で道が拓けるものと信じています。冷たい師走の北風も、常に向かい風とは限りません。

令和元年のラストスパート、もう一息です!

弊社社長 菅田耕司のコラム


記事を検索
カレンダー
12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最新記事
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

管理者用