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コラム 三寒四温

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ハナレイムーン

自宅マンションの入口前にはイオングループが経営するコンビニ店「まいばすけっと」があり、とても重宝しています。マンションから新大久保駅方向へ徒歩数分の立地にファミリーマートがありましたが、平成最終日の4月30日に閉店しました。そして、

「6月よりまいばすけっとオープン!」

という貼り紙が! 距離にして200メートル足らずの近さに同店舗がオープンするんです。そもそも新大久保の駅前には大型の「まいばすけっと」がすでにある状況での新規開店です! 最近のニュースで知ったのですが、飽和状態にあるコンビニ業界では“統合効果”も手伝って、店の売上は減少しても本部の利益は上がるという事態が起きています。また物流の簡略化による人手不足解消や人件費の削減も数字に現れているようです。

でもこれはあくまで本部だけの話。まあそれはそれとして、マンション入口横のプチまいばすけっとを毎日のように利用しています。トイレットペーパーのようなかさばる買い物も楽に持ち帰れますし、タマネギ、大根、ジャガイモ、2リットルのペットボトルなど重いものも苦になりません。

最近、というか少し前から私はバゲットや食パンをトーストして、エキストラ・バージン・オリーブオイルをたっぷりかけて、フランス産の“ゲランド”の粗塩をパラパラと少量かけて毎朝食べるのが日課で、体の調子がいまいちの時などは外出も億劫なので、昼夜もそろって3食トーストなんて日もあります。

という訳で好みのバゲットを冷凍庫にストックしておき、解凍→霧吹き→オーブンでリベイク、そしてトーストという手順はお手の物です。ところがある日、パン売り場の棚にスライスされた袋入りのバゲットを発見! これは便利で量もいい感じ、即お買い上げです。さっそくトーストしてオリーブオイルと粗塩で食したところ、驚きの食感が! 旨い、うま過ぎる。こちらは某メーカー製造まいばすけっとPB製品の『塩バターバケット』。翌日はプチな店内にも関わらず私の大好物である4枚切り食パンが「ここにあるよー」と語りかけてくれて、これもお買い上げ。やはりトーストは厚切りに限ると確信した次第です(置いてない店、多いですよねえ)。塩バターバゲットも、もう少し厚くして縦入れのクラシックなトースターに入るギリギリくらいの厚さにカットしてくれるとうれしいですね。

平成から令和へと年号をまたいだ大型10連休はこんな調子でまったり自宅で過ごしました。ふと40年ほど前、小皿にローズマリーを漬け込んだオリーブオイルを注ぎ、塩コショウしてパンをちぎってたっぷり浸して食べていたのを思い出しました。ハワイのカウアイ島のプリンスビルホテルのイタリアンレストランで覚えた食べ方を最近まで守っていましたが、厚切りのトーストに直接かける食べ方はよりシンプルですから、多くのパン好きに試して欲しいですね。
ただし、「塩は“ゲランド”に限る」ですよ! 

ちなみにこのプリンスビルホテルの部屋から見えるスーパームーンはハワイアンソングで有名な「ハナレイムーン」です。一見の価値あり!

~~~~~~~~  ~~~~~~~~

「水商売の方・外国籍の方 お気軽にご相談下さい」

自宅近くの不動産屋の看板に大書きされているキャッチコピー、いかにも新宿らしさを表しています。“水商売” の一言、久々に目にしました。今時てっきり死語になっていると思っていたのですが、存在しているとは。まさに “所変われば水かわる”の典型ではないでしょうか。住宅街ではまず目にしませんよね。

また、“外国籍の方” も気になります。「今、自分が何をしたいのか?」を家内の好きなTV番組「人生の楽園」を2人で見ているときに思い返しました。仕事をリタイヤしたのちに、都会を離れて自分の夢を実現させる移住のストーリー。海辺や里山の古民家を格安で借りて民宿、パン屋、そば屋、農園などを始めるのですが、ナレーションの西田敏行さんのトークがほっこりしていて、見ていると「なんかイイなー」と30分があっという間に過ぎていきます。

そして、“さて、自分は?” と家内と顔を見合わせて問いかけると……民宿経営もそば打ちも、ましてや農園など自分達には決してできるものではありません。所詮は他人の夢の実現をTV画面を通して、のんびりまったり消化しているだけなんです。その時、“外国籍の方”というキャッチコピーを思い出したのです。今やリタイヤ後の海外移住ブームが真っ盛りですから。

「リタイヤして移住するなら、どこがいい?」
「それはハワイよ!」
「物価高いよ」
「じゃあ、もっと頑張れば?」

常夏のハワイでのんびり老後を過ごすのは多くの人が憧れる代表格でしょう。年金はまだもらっていませんが、受け取り額を計算してみると……とても足りたものではありません。というよりもハワイでボーッと生きるためには、お金以前に滞在ビザという現実的な課題が待ち構えています。そもそも仕事をしていなければ体も頭も衰える進行が早まりそうですね。という訳で夢は夢、現状を維持し続ける事が先決と、この日の夢は消えました。

理想の生活リズムを刻むのは、さながら良い音楽を聴く事のように思われます。美しく、優しく。時には虚しく心を揺さぶる旋律と歌詞。西田敏行さんの名曲「もしもピアノが弾けたなら」の詞にもあるように、夢を持ち続ける事が健康で長生きする秘訣なのかもしれません。

「もしもハワイに住めたなら」
やはりこの夢、捨てがたいので頑張りまーす!

タピオカ入りの揚げパン

私が住んでいる新宿区百人町は山手線新大久保駅から徒歩5分ほどです。駅周辺は昨今の韓流ブームで、平日の夕方や土日祝日にいたっては電車を降りて改札を出るまで身動きがとれないほど通路から階段まで人・人・人で埋まって15~20分はかかるという異常な事態、しかも降車優先ということで電車に乗りたい人は入場規制され、狭い新大久保駅前の歩道もまた人があふれ、“改札を抜けて乗車するまで30分以上かかります” と駅員さんがマイクで連呼しています。

雑踏にもまれながらようやく改札を出て、駅前の通称「コリアンストリート」を右折するのも一苦労です。細い歩道に面した韓流グッズ販売店はみな盛況で、そのうち80%以上がJK(女子高生)のようです。大流行のハットグタピオカミルクティー片手に、時折立ち止まっては写真を撮りつつのんびり食べ歩きしているので、狭い歩道がますます渋滞する訳です。ハットグやタピオカティーの他にもチーズタッカルビサムギョプサルを提供するレストランも大人気で行列が絶えません。

しかし、波のようなJKの行列がひしめくコリアンストリートが夜8時を過ぎると、驚く程に消えてしまうのは、それだけ “遠征” してきているからなのでしょう。決められた帰宅時間を守れば親御さんにしても多少は目をつむるでしょう。良き光景でもあり、渋谷のセンター街とはまた違った賑わいです。

対照的に、わずか徒歩5分程度しか離れていない総武線大久保駅周辺は同じ百人町でもJKはほとんど見かけません。先日、散歩がてら新宿駅へ通じる小滝橋通りを散歩していると、歩道の脇にハットグとは違うドッグパンの写真が大きく掲げられた台湾料理店の看板が目に入りました。ドッグパンの上からスリットを入れ、なんと黒いタピオカがぎゅうぎゅうに詰められてます。

このホットドッグの正体は「揚げパン タピオカ練乳」、1本500円也。さっそく購入して自宅で試食したところ、

旨い!

そもそも揚げパンに砂糖や練乳とくれば旨くない訳がない。それにタピオカとは……。ただ1本500円は少しお高いですね。私だったら餡ドーナツの中身を練乳とタピオカにするかな。この方が食べやすくて良いと思うのですが、やはりドーンとタピオカが見えないとインスタ映えもしないので、JKは食いつかないかもしれませんね。

〽酒は呑め呑め 呑むならば

新大久保駅前に「木鉢会」会員の「百人町 近江屋」があります。大のそば好きの私にとって新居近くにこのような名店を発見したのは嬉しい限り。もちろん味も間違いなしということで、週に1~2回ほど通っています。

木鉢会とは江戸以来の老舗そば店の三代目以上が集まって昭和33年に創設された会で、各のれん間の技術交流、そば打ち技術の伝承と向上を目的に結成されたとのことで、「そばの味」の乱れや、そばづくりの技術の断絶を防ぎながら、新しい時代の流れに対して会員が協力して精進することを目的としているのです。カオス的な状況で混乱している、とある業界にとっては少しばかり耳の痛い話ではありませんか?

ともあれ、そば屋に入ればとりあえずの熱燗に焼海苔、玉子焼き、鰊の燻製。締めはせいろをたぐって「おあいそ!」てな塩梅ですが、今宵はちょいと発見がありました。毎度見慣れている百人町 近江屋の徳利に、崩し文字で書かれている文字を読み進めれば、ナント……!

 〽酒は呑め呑め 呑むならば
  日本一(ひのもといち)の この槍を 
  呑み取るほどに 呑むならば
  これぞ真の黒田武士

「ねえママ、黒田節なのに最後の一節が “黒田武士” とあるよ。どうなってるのかねぇ」
「さあねェー」

自宅に戻ってPCで検索してみると、題名は「黒田節」ですが、歌詞は確かに “黒田武士” でした。理由をいまいち理解できなかったのですが、ダブルミーニングといったところでしょうか。それにしても、「思い込み」ってこういう事なんですね。歌詞を読まなければ一生 “クロ~ォダー節(ぶーし)”と唄っていた事でしょう。

翌日、改めて徳利をじっくり眺めるべく再び近江屋へ。家内と2本空けたあたりで、小さく黒田節をハモります。かくも “ちょうし” の良い2人なのでした。

ちなみに煮アサリのアテが旨い「室町砂場」、カレーそばを平らげてせいろで締める「神田まつや」、鴨南つけそばが絶品の「室町紅葉川」、濃い口の返しと天タネが特徴の「かんだやぶそば」などなど、木鉢メンバーには皆様ご存知の名店揃い、現在28店が名を連ねています。


弊社社長 菅田耕司のコラム


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