コラム 三寒四温

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タイのフカヒレスープ

タイ王国の財閥”サハ・グループ“(二八社中、八社が上場)の上場企業の中堅として現在、タイ王国のパン売上シェア五二%を誇る「プレジデントベーカリー」は二十二年前の設立。ユアサ・フナショクにおられた縫田勇さんが創業以来生産本部長として貢献してきた実績は計りしれない。現在トップ企業としてさらなる発展のために七二才の老体(失礼)にムチ打って、奥様と共にバンコックに居をかまえている。
その縫田さんに「バンコックはフカヒレスープがとても美味しいですね。私も来る度にヤワラー(チャイナタウン)で一度食べないと気が済まないのです」と話したら、「ヤワラーよりもっと美味しい店がスクンビットにありますよ」と言われ、連れて行ってもらった。場所は高速道路の側道の脇にポツンと一軒たたずむフカヒレスープの専門店。黒塗りの高級車が数台待機している駐車場のある裏口から入ると、二〇名程入れる店内は満席となった。オーダー後、店の入口脇の調理場に立って、作り方を見ていると、シェフがスープ、オイスターソース、醤油を全て小皿に取って味見させてくれた。「なるほどこのタイミングで紹興酒を入れるのか、片栗粉の量は、そうか、そうか」席に戻り出来たてアツアツのフカヒレスープにひげ切りしたもやしをたっぷりのせていただく。姿煮のフカヒレをレンゲでちぎり、スープ、もやしと共に口に運ぶ。言葉が出ない。もう一口。口中に広がるオイスターソース味のスープがからんだフカヒレが口の中のあちこちにその存在感を披露してのどを通りぬける。
私はこの店で”秘伝“と言われるオイスターソースを、店で使っている一ガロン入りのプラスチックボトルごと無理にいただいて日本に持ち帰った。もちろんバンコックで極上の乾燥フカヒレも買い求め、早速我家で友人を誘って、その店と同じ味を出すことに成功して絶賛された。この店を紹介して下さった縫田さんは「タイには美味しい食べ物がたくさんあります。パン食の需要はまだまだですが、日本では考えられない食材を使った調理パンやサンドウィッチに力を入れて、リテイルを展開していきたいです」と語った。

カルチャーショック

タイ王国の南、シャム湾に浮かぶサムイ島に行くには10年程前から就航した”バンコック・エアーウェイズ“でバンコックから45分(プロペラ機だと90分)で到着する。サムイ島に空港が出来る前は、バンコック中央駅から夜行寝台列車に12時間乗り、バス・フェリーと乗り継いで行ったものだ。
私は25年前にシンガポール人(インド系)の友人に連れられて初めてサムイ島を訪れた。そして、ナトン港に着いた瞬間にカルチャーショックを味わった。当時はガスも水道も電気も無い。あるのはどこまでも続く紺碧の空と、澄んで穏やかな海と、スマイルアイランドとも言われる人々の素敵な笑顔。そして美味しいフルーツの数々!
白砂のビーチが広がる正面には天国の島”パンガン島“が遠望できる見晴らしが素晴らしい「ピースバンガロー」(当時1泊180バーツ、約500円でオンザビーチの部屋に泊まれた。現在は6000円位)のレストランで、まずは少し遅い朝食を摂った。タイ風のおかゆにプロテイン入りの揚げパン。なんとご飯とパンの朝食である。おかゆは万国共通の味なのだが、中に入れるトッピングによってガラリと味が変わる。私はタイの醤油ナンプラーに世界一辛いと言われるチリのスライスを浸したチリナンプラーを数滴かけて食べるのが好きだ。臭くてものすごく辛い。これが病みつきとなる。一緒にプロテイン入りの”ティッピー“(揚げパン)をちぎって食べる。この二つが口の中で渾然一体となり、美味しさの実感がフツフツと沸いてくるから不思議だ。
先週、バンコックのプレジデントベーカリーに取材で訪問した際もホテルの外の屋台で味わった。このお米に合うすぐれもの、”ティッピー“近々日本でブレイクするのではと期待している。

ノープロブレム

 弊社月刊紙2月15日号「デルゴージュ社長、サンドウィッチを語る」では、ピュラトス・ジャパン㈱日本支社長のデューコ・デルゴージュ氏に、日本のパン産業及びユーザーサポートについて熱く語っていただいたことがある。
 氏が最も大事にする「顧客満足」について5月6日、内幸町の日本記者クラブ10階ホールにて「日本のお客様に喜んでいただくために」と題し、在日ベルギー・ルクセンブルグ商業会議所(BLCCJ)がイベントを催した。このイベントはの理事としても活躍しているデルゴージュ社長のオーガナイズで実現し、第三回目を迎えた。私も招待され、参加させていただいた。プレゼンテーターは新生銀行会長兼社長の八城政基氏、新国立劇場アーティスティック・ディレクターのトーマス・ノヴォラドゥスキー氏、LVMHグループメンバー ゲラン㈱社長の秋元征絋氏、元大関でエンターテイナーの小錦八十吉氏ら4人。一人20分の持ち時間の中で、それぞれ説得力のある話術で聴衆を惹きつけ、時の経つのも忘れてしまう程楽しませていただいた。
 私の耳に焼きついたのは、講演後の質疑応答の中での秋元社長の一言。「『ノープロブレム!』問題ないという意味だが、接客や上司に対しては“おまかせください”と訳したほうが良い。なぜならば、売上で一番になるには、まずは“顧客満足”が条件だからだ。『ちょっと待ってください』とか『それはどうも…』ではいけない。頭で考えるから“ちょっと待って”になってしまう。どうせ処理するなら、最初から『ノープロブレム“おまかせください”』と言ってみれば気持ちがいい」。ビジネスにおいて成功をもたらす要因の半分は、「お客様に喜んでいただく」というアプローチだという。そのキーワードは「ノープロブレム “おまかせください”」だ。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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