コラム 三寒四温

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懐かしい味

 私は食べることが大好きなのだが、意外と偏食をしていることに最近になって気づき始めた。嫌いではないのだが、野菜の煮付けは殆ど食べない。セリや春菊、香草に至っては大の苦手である。最も顕著なのが刺身で、宴席で出される“お造り”には正直閉口する。できれば好きな刺身だけひと切れずつ食べたい、でも残すのはもったいないというところだ。
さらに洋食はいちだんと偏食気味になっている。フランス料理は3ヶ月に1回食べれば満足で(とにかく時間がかかりすぎて、最後のチーズやデザートまでたどりつけない)、イタリア料理や中華料理も続けてとなると、さすがの私も食欲が落ちる。まぁ、わがままで飽きっぽい性格なのか。それに引き換え、自分で作ったカレーライスや焼きそば、スパゲッティナポリタン、家内が作ったきんぴらゴボウやキリタンポ(内緒だがこれは苦手である)抜きの具たっぷりのタンポ汁などは、連日食しても飽きがこない。
 先週、今年2回目の訪中で広州へ行った。「食は広州にあり」と中国の諺にあるので、前回の訪中ではとても楽しみに出かけたのだが期待は大きく裏切られた。日本の中国料理店で出される“広東麺”は、肉野菜の旨煮あんかけのつゆそばは私の大好物だが、広州には存在しない。あんかけ自体が広東料理に存在しないと聞かされた(本当かな)。今回の訪中こそと思ったが、結局朝食はホテルのアメリカンビュッフェでコーヒーとトースト、昼飯は飲茶少々、夕食はというとフルコースの広東料理がテーブルをにぎわしていたのだが、最終的には“おかゆ”と“ザーサイ”をいちばんおいしくいただいた。これで3日間凌いだのでさぞかし痩せたかなとほくそ笑んで帰宅したのだが、そこには出発前に頼んでおいた京都美濃吉よりのお取り寄せ「奥義をきわめた旬の逸品」という、“特選・鱧しゃぶ”が待ち構えていた。世話になっている友人夫妻を招いて初めての鱧鍋をいただいたのだが、さすが特選、最後の雑炊に箸がとまらず、体重計のことは忘れてなべ底までおたまできれいに洗われた。
話を元に戻そう。とにもかくにも還暦に近づくとこうも食生活が変わるものなのか、子供返りの味覚がやけに懐かしく感じられる。当時おいしく食べた料理はおふくろの味で、黄色いジャガイモカレー、ケチャプ味だけのパスタ、ソースの匂いがたまらない焼きそば。この3品は今でも調理パンのクリーンナップで、おかずパンの人気がうかがい知れる。
 中学生の頃、校門をよじ登って学校の前にあったお肉屋さんで、コッペパンに揚げたてのコロッケ2つにソースをたっぷりかけて、給食前に食べるのが楽しみの一つだったのが懐かしい。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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