コラム 三寒四温

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食パンは主食

 食パンは日本の食品業界を活性化させる起爆剤です。ご存知のように、サンドイッチにすればハムやチーズ、卵、野菜などが具材として買われ、その調理方法は、消費者によって千差万別であり、無限に広がります。牛乳やコーヒー、紅茶も同時に消費されます。トーストでは、バターやマーガリン、ジャムを始め、ふりかけや各種スプレッドも各社各様に、様々な商品が販売されています。しかし、最近の若者はコンビニやスーパーで調理パンや菓子パンを食事時間に関係なく買うようになりました。「食品の流通が食生活を変えた」といっても過言ではありません。これによって、食パンの需要はこの10年程でも20%程落ち込みました。
 大手製パンメーカーにとって、食費者の食卓に直結している食パンは、メーカーにとっては生命線とも言える重要な位置をしめています。これにより各社は必死になって消費者のニーズに合った食パンを開発してきました。そして、それをブランド化することに全力を注いできた結果が今日流通の棚に並ぶパン群です。
 それは消費者のニーズはさまざまであるという事です。
 しかし現実は、その開発費用、安心・安全への設備投資、原材料の高騰などにより、製パンメーカーの身を切る思いのリストラ策も万策つき果て企業の利益を逼迫してきました。それに加えてこれからは、少子化問題などで日本人の胃袋は確実に減少していきます。その対抗策として、生産性を向上させるための設備投資が必要となってくるでしょう。政府売り渡し麦価の改定により、製パンメーカー各社では12月より8~10%の値上げを発表しましたが、来春は更なる大幅な引き上げが予想されます。
 先程も申し上げましたが、食パンは消費者の食卓に直結している主食であり、食品に関連する企業は食パンの運命に身をゆだねているのです。
 一日も早く正常な値上げができる事を願ってやみません。

アラをクエ

 先週、和歌山の友人が「幻の高級魚・クエ」の切り身三kgも!クール便で送ってくれた。「クエ」は九州では「アラ」とも呼ばれ、先週終わった大相撲の九州場所ではおすもうさんが今が旬の「アラ鍋」をたんと食した事だろう。この鍋を食べれば元気が出るらしく、年六場所ある大相撲でも、とりわけ、九州場所が波乱なのは、食べ物に関係しているのかも知れない。
 ちなみに私は和歌山県日高町の阿尾でとれる「クエ」がことさら好物で、日本一の「クエ」であると確信している。そのグロテスクな面構えと容姿から想像もできない繊細な味わいは、誰もがその味のとりこになること間違いない。特に脂の乗ったゼラチンの部位は絶妙で、口に入れた瞬間旨みが溶け出し、至福の時が一瞬流れる。
 今回送ってもらった「クエ」は超贅沢に切り餅大に切りそろえた大ぶりで、たっぷりのあさつきに、もみじおろしとカボスをしぼって、特製のポン酢と共に大勢の友人を誘っていただいた。「なーに、このプリプリ感!」「魚の甘さって、これを言うのか!」「一口噛んだあとの身離れで旨さが脳を刺激するね!」みーんな料理評論家だあ。
 私の場合、クエ鍋には野菜は入れない。水をはった土鍋に利尻産の昆布を一晩寝かすだけ。何故なら締めの雑炊のために汁に余分な味を付けてはいけないからだ。有精卵を溶きほぐして、ひと塩して鍋の火を止め、軽くおたまでかきまわしてから茶碗に盛り、ハリ状に切りそろえた佐賀海苔をふりかけ、器に残ったツユをほんの少したらして、ハフハフ言いながらいそいで口に運ぶ。雑炊は冷めるのを待ってはならない。茶碗を口に近づけ箸で少しづつ、かき込む。
 これが一番おいしく食べる方法。ただし、くちびるのやけどにご注意。今回はからあげや薄造りはつくらなかったが、フグより美味なのはギャランティ。
 つるべ落としの秋から、いきなり冬がやってきた感のある寒さひとしおの 今日この頃。忙中閑本物のクエ鍋を食べて、師走にそなえてはいかがでしょう。酒は黒龍の「九頭龍」をぬるかんで飲るのもよし、クエのヒレ酒もはまりますよ。

孤独は山には無く、町にある

 「孤独は山には無く、町にある」。これは、一人で出来ることには限りがあるが、友人や協力者が集まれば、たくさんの事が成し遂げられる―という意味だそうで、先日、池の上キリスト教会の礼拝の説教で語られたこの諺は、今、まさしく、私どもの会社のためにあるように感じられます。
九月二十一日付けで弊社の取締役会長にお招きした北嶋襄氏は、製パン業界一筋に四十数年間尽くされた経験からその知識はあふれんばかり。弊社の良きアドバイザーとして、新聞づくりにご協力いただけるものと確信しています。これは、ひとえに、この人事に携わっていただいた諸兄のおかげであり、感謝を捧げる次第であります。
さて、我が社の経営基本方針は「パン食普及の徹底と製パン業界の向上を経営の行動目標として、業界発展に有効な最新情報の提供を、正確かつ公正に行う」です。この社是を心に北嶋会長を始め、全社員、そして友人や協力者の良き知恵を種として、良き実をパン業界に実らせていきたい所存であります。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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