コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
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本物の味

  私は朝食に納豆を食べる事が多いのですが、いつも不思議に思うことがあります。「このタレとカラシはいらいな」と。そう思っていた矢先に、どうした事でしょう。液体のタレではないゼリー状のタレの出現です。どうしてこの不必要なものをセット販売しなくてはいけないのかな。おいしい醤油があれば納豆はおいしく食べられるのに、と思っていましたが、納豆好きな友人とうまいもん談義をしていた時にそのナゾが解けました。
友人いわく「カラシは納豆臭さを消すためで、タレは昔みたいに一本ずつワラに詰めての作業から大量生産へと変わり、発酵室に大量の納豆を詰め込む。そのため酸欠状態に陥り、納豆菌の働きが鈍って不十分な発酵のまま出荷されるので、その味を隠す役目なんだよ。だから昔の納豆は臭くないけれど、大量生産の納豆は臭いでしょう」。そう言われればそうですね。ワラに入った水戸納豆はとてもおいしいけれど、なかなか手に入らない。もちろん、タレやカラシは入ってません。
 本物の味は忘れられつつあります。
 本物と言えば「割り干し大根」を会社の近くのスーパーで見つけて小躍りしました。私が小学生の頃、母の郷里で毎日のように食べていた漬物です。青首大根を細切りにして乾燥させたもので、そのまま1時間程、水に浸してあとは適当に切り、七味と醤油をかけるだけ。『ポリポリ、ピリ辛』のこの割り干し大根に日本茶は欠かせません。そうです。これぞ田舎のアフタヌーンティーです。都会のど真ん中で見つけた本物の味、そしてなつかしい味。どうぞ読者の皆様もお試しあれ。

行ってきます

 SIRHA2009の弊社企画研修視察団一行16名がパリへ向けて旅立ちました。デイジイの倉田社長、メゾンカイザーの木村社長、カワベーカリーの川社長、ミッシェルの高橋社長、ポンパドウル、ヴィドフランス、山崎製パン、そして関連業界の方々による編成の視察は、数多い成果を得、感性に磨きをかける 10日間の視察となることでしょう。
  今回はリヨン近郊にあるフランス国立製菓学校「イサンジョウ」にて2日間、「トラットリア」を勉強するコースを組み入れました。高名なシェフ、アラン・デュカス氏が育てたブーランジェとパティシエがパーティ用のフィンガーブレッドの数々をアートの粋まで引き上げて指導してくれます。
  SIRHA2009では、コムシノワの西川功昇シェフが日本を代表して出場し、世界のブーランジェとしのぎを削るモンディアル ・デュ・ パンコンクールも見逃せません。フランスのMOFの資格を持った方々の団体、フランス・アンバサドゥー協会の皆様との交流も楽しみです。そして今回の旅行ではシャトーホテルに泊まり、星付きのオーベルジュでの食事と、MOFのベーカリー見学があり、いったい我々の感性をどこまで引き上げてくれるのかとても楽しみです。
  先週チェックしたパリの気温は最高が3度、最低がマイナス4度とありましたが、我ら16名の熱き向学心で、最終日に訪問するモンブランの雪をも溶かす意気込みで帰国報告の三寒四温を書きたいものです。

ストリング・ブレッド

 ストリングチーズ。とても懐かしい響きです。というのも36歳になる私の娘が小学生の時、「ネエお父さん見て見て」って、とても嬉しそうに丸い棒状のチーズを細~く引き裂きながら食べていたのが今年の初夢でした。どうしてこんな夢を見たのか、夢ってとても不思議なものですね。夜中にトイレに起きてからの夢の続きは、さすが私は業界人だなと一人で感心したものです。さてその内容とは。
  いきなりどこかの製粉メーカーの主催する食パンセミナーのシーンから始まりました。先生がオーブンから焼き上がった食パンの三斤棒を真中から割って、誇らしげに両手で掲げた瞬間にタイムスリップしたのは昔の我が家の居間で、小学生の娘が三斤棒の端から上手に手で裂いているんです。それは見事に8枚スライス程の薄さで上手に裂いて、しかもすごくリアルにその断面はストリングがされていました。トースターに入れて焼いています。表目のケバケバした断面の焼き加減がアーティスティックなキツネ色で、まるでキャンバスのよう。とてもおいしそうにサクサク食べています。「お父さんも食べる?」って私が手を伸ばしたところで夢は他のものに変わってしまいました。こんな食パンが食卓にあったら、なんて素晴らしい事でしょう。
  そのストリングブレッドで作るサンドイッチはさぞかし楽しく、さぞ、おいしい事でしょう。家族団らんの食卓の笑顔が目に浮かびます。この手裂きサンドイッチは"五感で楽しむサンドイッチ"なんていうのもお洒落ですね。目で見て楽しんで創作する楽しみのあるブリリアントなサンドイッチ。お店で出せばこれは商品になるかも!先進的でアーティスティックでため息が出る程の包装に包まれたアートなサンドイッチ。食卓では「食を楽しむ」。作り手は「新感覚をアートで楽しむ」。製パン業界にもフェイクではない、ファッションを取り入れたアイテムがあっても良いのではないでしょうか。私の夢をどなたか実現させてください。

新たなるゴール

あけましておめでとうございます。
  元旦に行われた実業団駅伝のゴール前の激戦はすごかったですね。まるで50mの短距離走のようなデッドヒートでした。1秒差ですよ!2位と3位が同タイムでした。最後まで諦めないで頑張る姿はどんな時でも見る者に感動を与えてくれます。本当に美しいものですね。そして2日と3日に行われた箱根駅伝もまた、お茶の間に感動を与えてくれました。"花の2区"と言われる区間で日大のダニエル選手の20人ゴボウ抜きはTV桟敷に釘付けとなり、特に早大と東洋大のデッドヒートは見ていて力が入ってしまいました。という訳で2009年は明るい話題で幕を明けました。
  しかし、世間では昨年来より暗いニュースをマスコミがにぎわせています。聞きなれない「年越し派遣村」の炊き出しに続いて、アメリカでもサブプライムローン問題等による金融政策のツケの結果によるローン破綻者などが炊き出しに並ぶ行列が映し出されました。さらに、アメリカでは保険に入っていない国民が 4000万人もいるとのことで、学校の体育館に臨時に設けられた大量の歯科診療台でボランティアの歯科医師が診療する姿がありました。世界のリーダー国の失墜を垣間見るようです。ドルも売られて80円台を記録したのはつい先日の事でした。
  正月の各紙の経済欄には「2009年、日本はどうなる。回復の兆しは見えず、今年は我慢の年」との見出しが躍っています。
  でもちょっと待ってください。戦後の日本はどうだったでしょうか。人口の半分程がホームレスであった事を思い出して下さい。しかし日本国民は希望を持って諦めないで頑張ったから繁栄という感動のゴールを目指せたのではないでしょうか。
  人生のゴールは栄光へのゴールです。目指すゴールは次々と現れますが、それが"試練"というものではないでしょうか。試練を乗り越えて新たなるゴールを目指せる我々はなんと幸せなことでしょう。
  三が日の富士山はその雄大な姿を毎日私たちに見せてくれました。2009年は明るい年になるという予兆ではないでしょうか。ニューヨークと東京の株価もご祝儀とはいえ、上昇から始まりました。私たち業界人は希望を持って、次なるゴールを見据え企業の新しい方向性をまず打ち示す必要があるように思えます。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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