コラム 三寒四温

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男気

  私が日頃より親しくさせて頂いている尾花高夫さんが、プロ野球々団横浜ベイスターズの監督に就任した。ヤクルト球団で名ピッチャーとして名を馳せた尾花さんは現役引退後には福岡ダイエーホークス王監督の元でピッチングコーチとして日本シリーズ優勝に導き、その後移籍した読売巨人軍では原監督の元、ヘッドコーチとして今年、再度日本シリーズ優勝にその手腕を発揮して大いに貢献したのは記憶に新しい。尾花さんと福岡ダイエーホークスで盟友であった当時のバッティングコーチ島田誠さんは、ホークス退団後は地元TV局のプロ野球解説者として第2の人生を送っていたが、尾花さんは、島田さんを横浜ベイスターズのヘッドコーチとして迎えたと聞いた。尾花さんは、"男気"の人である。万年Bクラスのこのチームを立て直すのは容易な事ではないと思われるが、この二人なら頼もしい。精一杯応援したいと思っている。
  尾花さんと島田さんとの出会いは6~7年前程に遡る。リョーユーパングループの北村俊策社長は当時の福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)の王監督と懇意で毎年春季キャンプに出向いて自社製品の差し入れをしつつ、選手会員を激励しに駆けつけていた。
  私にも一度、「キャンプに来ないか」と誘われ、喜んでお邪魔し北村社長の計らいで王監督とツーショットでドラム缶の燃える炎にあたっている写真は私の宝物であります。
  翌日、選手との交流ゴルフコンペにも招待され、一緒にプレーさせて頂いたのが尾花・島田両コーチとの最初の出会いでした。その縁もありシーズンオフには、よく海外へ共に"ゴルフ遠征"をご一緒させて頂いています。体の小さな島田さんのドライバーショットは320ヤード超えです。天性のスポーツマンなのですね。尾花さんもあの体格ですから300ヤード近く飛ばします。そのパワー全開でセリーグ優勝に導いてくれる事を望みます。横浜地区にお住まいの方、応援の程よろしくお願いします。今日から私もベイスターズファンです。

鉄火場育ち

メンコにベーゴマ。今では、ほとんど見られなくなりました。牛乳ビンの丸い紙フタは手の平を丸めて、"ポン"と叩いて裏返したら勝ちです。戦後生まれの団塊の世代は"鉄火場"で育ちました。私の宝物は「別所のベーゴマ」でした。当時はプロ野球やプロレスの名選手の名前が刻まれていたのです。ヤスリを当てて低く鋭利に尖らせて、弾き飛ばしたベーゴマは数知れずの連戦連勝でした。戦利品のベーゴマもメンコも丸ブタも、何故か当時は、空になった缶詰にそれらを詰めて油紙でフタをして厳重に紐で巻いて縁の下の土の中に埋めてしまっていたのを、どうして今頃想い出したのでしょうか?
  目がしみるほどに美しい夕焼けを見たからでしょうか。新宿のオフィスから杉並の自宅へ帰る途中に通る家内が好きな阿佐ヶ谷のケヤキ並木の枯葉が木枯らしに舞って厳しい冬の訪れを身体に教えてくれます。
  森繁久彌さんが亡くなりました。私は森繁さんの「知床旅情」が大好きです。出だしの「知床の岬に、はまなすが咲く頃、思い出しておくれ、俺達のことを…」
  冬が訪れる頃、ちょっとセンチになって何故か口ずさんでしまうこの一節。そうなのです。だから想い出すのです。幼少の頃の事。父母の事を。季節の変わり目におセンチになるのは私だけでは無いはずです。あのベーゴマもメンコも、もう掘り起こせませんね。でも真っ赤に染まった美しい夕焼けは今もそこにある。森繁さんはそう語っているのです。
  ご冥福をお祈りします。

食は命をつくる源

  IT技術の革新には目を見張るものがあります。それは戦争を契機に開発され、戦後の経済復興に世界の技術革新が結集され、繁栄を生み出した事は言うまでもありません。そして"食"の革新も同時進行で常に絶え間なく行われています。しかし飽食の時代と叫ばれる今日、食生活の変化による栄養バランスは著しく変わりつつあります。24時間営業しているコンビニエンスストアやファストフード店で、いつでも好きな時に好きなものを好きなだけ買う事が出来、著しく偏った食生活に慣れてしまった現代人。一人当たりの平均カロリー摂取量は、戦後間もない昭和24年次に日本国民2097キロカロリーであったものが平成19年の調査では1898キロカロリーまで低減しているこの事実は、何を語っているのでしょうか。献血でこんな調査結果も発表されています。献血に訪れた全体の約20%の人達の血液の比重が薄く、使用に適さない。たんぱく質などの必要な栄養素が不足しているという事です。
農水省では、"食育"に力を入れていますが、大人になった現代人は、「お腹が膨れれば良い」という無味乾燥な食生活に満足して、食べる事への関心が薄れ、ついにはサプリメントに頼るという考えられない栄養補給では献血に適さない血液となるのも納得出来るのですが、これで良いのでしょうか。
家族を囲んで食事をする事の無い世代。食卓でのコミュニケーション不足からくる家族の絆と食生活の破壊。それは心の病気でもあります。
食べる事への関心の低下の問題を今こそ我々製パン業界で論じ、食への関心向上を自覚させなければならない、その時が今であると私は確信します。「夕食にもパンを」というパン食普及のキャッチフレーズもよろしいのですが、実のある食育と食事の提案と栄養のバランス、そして食卓のコミュニケーションを大いに促進させるキャンペーンも必要なのではないでしょうか。「寺内貫太郎一家」のちゃぶ台バージョンから学んで、アットホームの中にあるパン食の食事シーンをふんだんに取り入れたTVドラマをシリーズでCM提供するのも"一考"では…。

小沢征爾はすごい!

 弊社企画の「iba2009・欧州視察研修旅行」は、23名の参加者で充実の10日間を過ごしました。
  最初の訪問地ロンドンでは、ミュージカル「シカゴ」の観賞から感性を磨くツアーはスタートしました。翌日は、ミュンヘンへ飛び、世界最大規模のビール祭「オクトーバー・フェスト」に参加した一行は、1万人を収容する巨大テントが8張入る公園の広さとその中に臨時に作られた移動遊園地の夜空に彩られた数々の乗物のイルミネーションと歓声に圧倒されつつワインとビール、そして巨大なプレッツェルとソーセージやアイスバインに舌つづみを打ち、巨大テント中央の櫓で生演奏するドイツ音楽に一同、身体をゆすっては大声で歌いながらジョッキで乾杯の嵐を繰り返しての異文化を体感して、元気エキスを注入。それはそれは楽しい一夜となりました。ウィーンでは、国立オペラ劇場で我らが誇る世界の小沢征爾氏の指揮で、チャイコフスキー作曲「スペードの女王」を観賞しました。しかも桟敷席で。貴族社会の雰囲気を垣間見るようでしたね。間近に見るタクトを振る小沢征爾さん、迫力ありました。
  日曜日は、王立教会でカソリックの礼拝に参列しました。賛美歌は、ウィーン少年合唱団です。天使の歌声が背後から、礼拝する私達を包み込みます。荘厳なミサに一行は、何を想い、祈ったのでしょうか。
  今回のツアーのハイライトは何といっても国際寝台特急でウィーンからiba会場のあるデュッセルドルフまでの列車の旅です。2人用個室1等寝台車には、トイレとシャワーが完備され、車両にはコネクティングルームもあります。2部屋の真中のドアを開放して、トランクを積み上げて、持参した焼酎や柿の種などで俄かに宴会が始まるグループも出現。ほろ酔いを列車の揺れにまかせてメーンイベントのiba会場を目指しました。
  トレンドの製パン機械や製菓材料、包材など、12万4000㎡に及ぶiba会場を何度も行き来して得た情報と湧き出るアイデア、そして各地でのベーカリーや流通見学の見識は、帰国後の"糧"となって広く生かされる事でしょう。
  次回の研修旅行は、2010年10月に米国・ラスベガスで開催される「IBIE2010」です。今回以上に感動する、そして感性を磨く、とっておきの企画発表を楽しみにして下さい。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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