コラム 三寒四温

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目利き 

我が家の朝食料理担当は私です。家内は愛犬の散歩で1時間は帰ってきません。ですから〝2人〟が帰宅するまでに朝食を用意します。でも、今朝は少し寝坊をしてしまい、あわててキッチンに行くと食パンが無いのに気付いて、2日前の冷や飯を冷蔵庫の奥から取り出し、電子レンジで温めました。おかずは、漬け物とトマト・セロリ・レタスの乱切りサラダです。これにスクランブルエッグをのせて理研ビタミンの〝ノンオイルセレクティ胡麻〟をかけると、とてもおいしいんですよ。いつもはトーストにピーナツバターのマーガリンと牛乳なんですが、今朝はご飯です。でも、おかずが少し足りないかなー、とあたりを探ると、見つけました! おいしーい、ふりかけを! 実はこのふりかけ、私がこの1年間の〝食材さがし〟で出会った究極の逸品の一つなんです。新宿のデパ地下で見つけたこの〝ふりかけ〟にはすごいキャッチコピーが添えられていました。曰く「政五郎の目利き品、醤油ごま入りふりかけ」とあります。さらにその脇には「東京大森海苔問屋、五代目政五郎」そしてその名前にかぶせるように朱印が押されています。なんといっても金色の袋が豪華です。散歩から帰って来た〝2人〟と一緒に、朝のお楽しみは韓国ドラマを見ながらの朝食です。もちろん、政五郎さんの目利きのふりかけは、おかずに困った時のひと品として、いやいや、その日のランチ用に「ふりかけむすびも作っておいてね」と、家内に頼まれる程に、食卓での話題にも賑わいがあります。たかがふりかけ、されどふりかけ。とはまさにこの事でしょうか。
 二〇一二年の1年間の〝食材さがし〟は、年末の当コラムで一挙に紹介いたしますのでお楽しみに! それにしても、コピーとは心を動かす重要な宣伝のひとつなんだなーとつくづく再認識させられた次第です。かつての名コピーはいまだに頭に焼きついています。
 「不思議、大好き。」 生みの親である糸井重里氏は、宇宙人なのかもしれませんね。

トーマスの機関車

今では、〝国民的行事〟と言ってもよいくらいに日本全国に普及している〝クリスマス〟がもうじきやって来ます。子どもたちはサンタクロースからのプレゼントが待ちきれないのでしょうか、サンタクロースに手紙を書いたり、大きな靴下や袋を用意したり、パパやママには「サンタさん、プレゼントしてくれるよね、私のほしいお人形」と、誰がサンタクロースなのか分かっているのかいないのか、サンタを演じる側もその見極めが大変難しいのもこの時期の大人の楽しみのひとつなのかもしれません。クリスマスの日までプレゼントを楽しみに眠る子どもはたくさんの夢を見ることでしょう。
 木枯らしが吹き抜けた昨晩、愛犬の散歩で水道道路の一角に建つ瀟洒な家の一面にクリスマスデコレーションがほどこされているのを発見しました。赤や青のLEDが音もなく点滅を繰り返して、その美しさはこの道を通る人たちの目を楽しませ、心を温めてくれています。「この家の子どもたちがせがんで飾ったのかな、それとも派手好きのお父さんの唯一の楽しみなのかな」そんな想像をしていたら、ふとハワイに住んでいた昔を想い出していました。
 2児の母親となった私の長女にも昔はサンタクロースがいました。毎年毎年、どうしてこんなにも私の欲しいものがクリスマスになると、私のベッドの枕元においてあるのだろうと、大変に不思議だったそうです。ある日、9歳になった娘が眠い目をこすりながら食卓に着くなり「ねえ、お父さん、昨夜変な夢見たよ、トーマスの機関車がシュシュポッポーって森の中をかけめぐりながら、おまえの欲しいものは何だ、って話しかけてきたから、お友達!って言ったら土の中に潜って消えてしまったの!」そして3カ月が経ったクリスマスの日。ハワイのウインドサーフィンで有名なカイルアの白人家庭にホームステイをしていたマウナウリ小学校3年生の娘は、ホノルル児童絵画展で金賞を受賞しました。
 小学校の校庭の真ん中でたくさんの子供が楽しそうに遊んでいるのを、端にそびえる大木の下でそれを見ている真っ黒に書かれたひとりぼっちの自分の絵でした。でもそれがきっかけで毎週土曜日に開校されている日本人学校に通うようになり、もちろんマウナウリ小学校でも大勢の友達に恵まれ、楽しいハワイ生活を送れたのもサンタクロースのプレゼントだったのではないでしょうか。
 歳を重ねて色んなことを忘れてしまっても、ああ、あの日は楽しかったな、と、人をそして出来事を思い出させてくれるクリスマス。今年はどのように祝いましょうか。

〝グー〟

 雨上がりの夕方、冷たい木枯らしが落ち葉を巻き上げて枯葉の吹き溜まりをつくり、無邪気に足を入れるとサクッ、カサッと〝秋の音〟が心地いいですね。そこに愛犬が用を足してなわばりのマーキングをしています。そんな光景を前にふと思うのは「ああ、今年は私にとってどんな年だったろうか」。なぜか感慨深くさせられるのは季節のせいでしょうか。日本の四季の中で私が一番好きなのは、秋から冬に入るファジーなまさに今の時期です。
 もの想いにふける秋の次に必ず訪れる冬もまた一抹の淋しさが深みを増す季節ですね。〝今、何かをしなくては〟と、一瞬〝ハッ〟とさせられるのもこの時期に多いですね。例えば後悔すること、年の暮れにいつも思うこと、それは来年こそはダイヤリーをつけるぞ!聞いた事、思った事、感じた事を全てメモしよう!でも、どうしていつもできないのか、自分が情けなく思います。2013年からは、と今さらながら決意を新たに明日は大きめのダイアリーを買いに行くとしましょう。
 12月に入ると毎年恒例の〝流行語大賞〟が発表されます。あれこれ家内と考えるのですが、一年って本当に色んなことが起こるのですね。ところで、知っていましたか?お笑いタレントが大賞に選出されると〝一発屋〟になるというジンクス。例えば1998年の大賞はパイレーツの〝だっちゅうの〟ありました、ありました。2003年にはテツandトモの〝なんでだろう〟。2008年にはエド・はるみの〝グー〟という事は、来年は消えてみせるぜー〝ワイルドだろう〟ってな事になるのでしょうか。私の一番のお気に入り流行語大賞は何と言っても1996年の読売ジャイアンツ長嶋茂雄監督の〝メーク・ドラマ〟でしょう。感動しました!私も起こしたいですね、私たちの業界でもメーク・ドラマ起こしましょうよ。とりあえずの〝グー〟で終わらないようにね。

焼芋

 今年の秋も〝ストーン〟てな感じでやってまいりました。サンマやキノコがおいしいぞ! と、期待に胸をふくらませてデパ地下を散歩しながら献立を考えたり、旬の料理を有名店で楽しもうかな、なんて考える秋は一番幸せな季節ですよね。ところが今年は「アレー」ですね。朝方には顔を刺すような寒気が列島を覆ったり、夜は例年に比べて、底冷えが厳しい。なのに日中はおだやかに太陽が顔を出す。これでは体内の季節時計が悲鳴を上げている事でしょう。秋は、目いっぱいに一番で駆け去って行くかのように、まるで「孫子」の〝疾(はや)きこと、風の如し〟です。そうなんです、冬がもうそこまで来ているんですね。食を、読書を楽しみ秋を感じる。深まる秋に見上げれは、燃え上がるような木々にハッとするような、そんな秋は今年の東京では期待できそうもありません。
 秋の旬の代表といえば、松茸。とはいえ国産はとにかく高い。〝0〟がひとつ多いのはどういう事? カナダ産のは白くてカサが開いていて、まるで〝ひらたけ〟のようです。韓国・中国産は、心情的に今年から食べる気がしません。という訳で、今年は土瓶蒸しの器を食器棚から出していません。網の上で割いた松茸からジュワーとしみ出る松茸のエキスが炭火にたれて、「オオー!」と見ている皆が松茸をたたえる、あの香りと音のハーモニー! なのに当然、炭火も起こす事はありません! 日本列島の異常気象は庶民のこんなささやかな、一年に一度の楽しみを奪ってしまいました。
 暑く、そして長かった夏は、我が家の紅葉までも奪ってしまったのです。桜の葉は紅く色づくことなく落葉して、吹きだまりに枯葉となって寂しく留まっています。♪さざんか さざんか 咲いた道 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き♪
 ゆく秋を惜しんで、そうだ! 焼き芋にしよう。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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