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コラム 三寒四温

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ともしび

私の日本語のバイブルは、
言語学者の金田一春彦先生著の「ことばの歳時記」です。


移り変わる日本の美しい四季折々に触れ、ある日は遠くの万葉の時代を回顧し、ある日は楚々とした野辺の草木に想いを馳せ、ある日は私達が日常生
活の中で何気なく使っている言葉の真意と由来を平易明快に説明する…と本の帯にもあるように、パラパラとめくっては目に留まった月日が示されている頁を読んで“ことば”の素晴らしさを感じるのが、至福の時なのです。

今朝方、机上を雑多に占めている山積みした本を整理しているうち、久しぶりにこの本を手に取りました。いつものようにパラパラとめくり導かれたのは、くしくも12月21日は私の誕生日の頁でした。少し抜粋しながらご紹介します。


「もういくつ寝るとお正月 お正月には凧あげて 独楽(こま)をまわして遊びましょう 早く来い来い お正月」

~中略~「指折り数える」という言葉がある。これは原始人が物を数えるのに指を使ったというふうの実用の意味ではなく、やがて訪れる楽しい日を夢みて待つ心情を表すことばになっている。文部省唱歌「冬の夜」では、「燈火近く衣(きぬ)縫う母は春の遊びの楽しさ語る、居並ぶ子どもは指を折りつつ、日数(ひかず)かぞえて喜び勇む」は、その過渡的な用法である。~中略~
 古来日本人の祖先はせっかちに次に来るべき季節を待ちわび、そのために実に多くのことばを生んできた。そういう歌人や俳人の発想には「もういくつねると」と正月の来るのを待ちこがれる幼児の心情と共通のものがあったようだ。(以上引用)



さすが金田一先生の解説には説得力があります。
中でも、原始人を引っぱり出してくるくだりは実に面白い。まさに金田一先生こそ幼児の心情と相通じるものを思わせる例えには感服させられ、恐れ多くも共感するものであります。

それにしても、ともしびの傍らで母が語る、正月の遊びの楽しさを聞いている子ども達のはやる心持ちからは、ものすごーく寒い夜更けの冷え込みにも負けない活気がうかがえます。皆で指を折って“27、28 、29…”なんて声をあげて、切り干し大根やイワシの生姜煮なんかをおやつがわりに、はしゃいでいたのでしょう。「冬の夜」は子ども達の笑い声が聞こえてくるようですね。

昨日、今年のクリスマスカード第1号が届きました。クリスマスを迎える頃には、世界中から20枚ほどのカラフルかつ“合理的”なカードが届き、私の机まわりを飾ります。メリークリスマス&ハッピーニューイヤー。
(一枚で二枚分のごあいさつ)


弊社社長 菅田耕司のコラム


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