コラム 三寒四温

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ミモザブレッド

先週の3月8日(水)は「ミモザの日」でした。

ミモザの日って、どういうこと?
と思われる方が多いのではないでしょうか。ミモザの日とは、国連が決めた「国際女性デー」のことで、「女性の政治的自由と平等のために戦う日」と提唱されたのですが、この時期にシーズンを迎えて黄色い可憐な花を咲かす“ミモザ”を、イタリアの男性が女性にプレゼントするのが習慣になっているようにミモザの日=女性の日なのであります。

春を告げる美しい花ミモザの花言葉は、
「友情」「堅実」「神秘」そして「エレガンス」
これらを頭に入れて思い描く女性像はどのような人でしょうか。

私が40年ほど前のハネムーンで、ハワイに向かう飛行機の中で初めて知ったミモザの言葉は、花の名前ではなくカクテルの名称でした。それはシャンパンとオレンジジュースをミックスした鮮やかな黄色のカクテルです。JALのCAさんに教えていただいたこの“ミモザ”は、フルーティーな甘味と辛口のシャンパンの絶妙なマッチングでした。私はそれ以来、ホテルのバーなどで食前酒にミモザを必ず注文する習慣がついてしまいました。本来は女性のために考案されたカクテルらしいのですが、エレガントで神秘的な味わいを我慢することはありえないでしょう。

「ミモザブレッド」を、どこかで販売しているベーカリーはあるかなとPCで検索すると、なんちゃってミモザブレッドらしきものがヒットする程度で、本格的なものは数えるほどしかありません。たわわに咲き誇る真っ黄色の可憐なミモザとその花言葉とカクテルをヒントに、春の新商品として「ミモザブレッド」を開発してみませんか。そして世界へ向けて発信しましょう。ミモザカクテルとミモザブレッドをバスケットに入れてピクニックに出掛ける。豊かな温かいもう一つの日常をベーカリーから提案するって素敵だなー。そうだ、可愛いバスケットに色々な種類が詰まった「ミモザブレッド」を女性にプレゼントする逆バレンタインなども面白いでしょ! ですから、ブーケみたいなパンもぜひ創作してみてください。

「ミモザブレッドの日」を、流行させましょう!

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デーツ

以前よりゴルフを通じて仲良くさせていただいている各国の駐日大使閣下には夫人をご紹介いただき、各国のパン菓子を披露する「大使夫人のおもてなし」を、弊紙日本パン菓新聞紙上にて10年ほど前より掲載しています。

お陰様で好評を得ていますが、駐日大使として日本におられる期間はまちまちで、早い国では2年ほどというケースもあります。こうした短期間の赴任ですと、踏み込んだお付き合いが叶わないのも事実です。そんな中、中東各国の駐日大使の方々は5年以上の長きにわたって対日外交に取り組んでおられます。その代表となるのがクウェート国のアブドル・ラーマン・アル・オテイビ駐日特命全権大使です。同夫人は駐日大使夫人の中でも飛び切りの美貌で知られるジャミーラ夫人です、同企画にて訪ねた際は、パンとお料理以外に「デーツ」(ナツメヤシ)を使った菓子も紹介していただきました。

先月23日、皇居前のパレスホテルにてクウェート国建国56周年および同国解放26周年の記念祝賀レセプションが開催され、小池百合子東京都知事をはじめ政財界ならびに関連する日本企業のトップが500人ほど招かれました。お国自慢の料理もふんだんにもてなされ、レセプションは大いに賑わいました。

会場入口の金屏風の前に並んでゲストを迎えるオテイビ大使とハグした家内は傍らのジャミーラ夫人と何やら片言で話して握手を交わしています。
(オーマイガッ!)

「喋れるんかい!」

ドリンク片手に尋ねてみると

「一言よ。コングラチュレーションズ。良い響きね」

と、平然たるものです。そういえば3年ほど前に我が家で開いたプライベートパーティーに、カザフスタン駐日大使ご夫妻とご一緒にお越しいただき、楽しいひと時を過ごした事があったのを夫人も覚えていてくれたんですね。

中東のデーツは今後ますます注目されるであろう食材です。デーツを使った菓子がレセプション会場でもふんだんに並び、コーヒーと共にゲストの皆さんが楽しまれていました。大きなデーツは上に十字の切れ込みを入れ、砕いたクルミがのせられています。小さめのデーツの表面には、小さなケシのシードがたっぷりと、ドライココナツにまぶしたものは絶品でした。

私、思うんです。このおいしいデーツを使用する日本の菓子・製パンメーカーが非常に少ないのはなぜでしょう?

8月30日に日本パン技術研究所にて弊社創立70周年企画の第2弾として製パン技術講習会を開催します。今回は世界で活躍するアメリカ人ベーカリーシェフのピーター・ユエン氏の招聘が決定しました。こちらで一品、デーツを使った“未来パン”を提案していただく事も検討しております。本紙上でも詳細が決まり次第発表しますので、どうぞお楽しみに。



玉将

韓国ドラマの時代劇、特に朝鮮王朝時代を舞台としたドラマはなかなかのものです。家内と焼酎を飲りながらドラマティックなストーリーについつい引きずり込まれ、時が経つのを忘れさせる程の見応えです。

昨夜観た作品では重臣の一人が、目に余る横暴な王命を下す王に向かって

「お考え、お直し下さい、王さまー」

と頭を下げて大声で訴えると、全員が続いて一斉に訴えを繰り返す場面がありました。

この時、ふと横に感じるものがあり、目を向けた先には2年前に購入した将棋駒セットがありました。その駒は山形県天童市が誇る将棋駒造りの名人彫師・国井孝(天龍)氏による作品で、一局分2セットがガラスケースの中に整然と並んでいます。

中でも目を惹かれたのが「王将」の駒です。しかし、2つ並んだ駒をよく見ると……


「王将」「玉将」


それぞれ彫られた字が漆で盛られていますが、字が違う!
王と玉? ナ、ナンナノダ!


私は将棋を指しません。美術工芸品として買い求め、飾り棚に将棋盤と一緒にディスプレイしています。その隣には平安時代の銘刀、脇差二振りを並べ、天龍作の将棋駒と良く似合っているな……っと自画自賛しているのですが、王と玉には驚きました。

早速ネットで調べてみると“将棋の局面図に両方「王」を使用すると、どちらがどっちを向いているのか分かりにくいため、「王将」の片方は「玉将」で表すとあり、そして“上位の棋士が「王将」を使い、挑む下位の棋士が「玉将」を使用する”というルールが将棋連盟により定められているのだそうです。
「ヘェー、そうだったのかー、知らなかった」。

もう少し説明を付け加えると、将棋の駒にはもともと「玉将」しかなく、平安将棋からそれは存在していて、「王将」はなかったそうです。そして読み方も「おうしょう」ではなく「ぎょくしょう」なんですって! 飾り棚の刀と平安時代のつながりが、こんなところにあったとは奇遇な話です。


身近にあって違和感なく普通に存在し、その違いに気付かない。そんな事が日常にはいくつもあるのでしょう。


弊社社長 菅田耕司のコラム


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