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コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
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コッペパン1

就寝前のテレビ東京の「WBSニュース」が日課になっています。スタイリッシュで知的な面立ちの大江キャスターの中立な報道姿勢を貫く語り口には視聴者の誰もが好感をもつ事でしょう。番組制作を支えるバックヤードスタッフにも共感します。なにより番組終了後の寝付きの良さ! 明日の活力の源になります。

そんな素晴らしい番組を提供してくれているテレ東さん! 
先週の「ガイアの夜明け」の体たらくは何ですか?
「ベーカリープロデューサー(以下BP)」とは?

勝手に肩書を名乗るのはご自由ですが、久々に笑わせていただきました。しかし北九州の歴史あるパン屋の“再生シーン”を見た経営難のパン屋さんは、「うちもお願いしてみようか」と命運を委ねてみたり、または安易な考えで「そうだ、脱サラしてパン屋をやろう!」などと思われた視聴者もかなりおられたのではないでしょうか。

コッペパンに着目したのはノスタルジックな“昭和の想い出”につながるトレンド商品ですから、とても良い発想です。というよりは、誰しもが考え付くことで何ら目新しさはありません。北九州の歴史あるパン屋を自称BPに丸投げしたオーナーもオーナーですが、25年もの間、学校給食のコッペパンをはじめ数々のパンを誇りを持って焼き続け、児童や近隣住民の皆さんに愛されてきたやり方をBPから根本より覆され、否定された製造責任者の人生は? プライドは? と、番組が進行するにつけ思わず同情してしまいました。番組を見た同業者や有名シェフも同様に感じた事でしょう。

「パンは脇役なんです。あくまでも口溶けの良い、焼き色が目立たないギリギリの焼成技術で焼き上げるコッペパンだから、どんな食材にも合うのです」。

この一文を正確には覚えていませんが、こんなアドバイスで何回も焼き直しを重ねて味見をして、最後には納得したものの、「洗脳」に近いものを感じました(あくまで私見です)。

新製品“やわらかコッペパン”のデビューとなる再生オープン当日は行列ができていましたが、これはチラシ等による宣伝と口コミによる当然の結果で、番組が追いかけるのもここまで。肝心な「その後」が知りたいですね。

自称BPの彼はホームページ上で1つ良い事を言っていました。

「美味しさと楽しさの共存こそが最大の地域貢献です」

確かに。とはいえ確実に利益を出すことが最優先で、上辺の理想論で終わらない企業努力が大事なのは言うまでもありません。 過密な番組制作スケジュールの中、スポットライトを当てる人材探しにも苦労されていることと察します。

ちなみに翌日、日本のトップシェフ数人にこの話をしたところ「話題にする事すら気分が悪い」「ベーカリープロデューサー? 何それ?」「放っておけばいなくなるよ」等々のご意見をいただきました。現在の好調ぶりが本物の実力なのか、ひとまず動向を見守りたいと思います。(2に続く)


ギャランティー

5月の入院時には小さな赤い実をたわわにつけていた楊貴妃もすっかり衣替え、新緑が眩しい季節です。青葉をみっしりと茂らせた小枝が梅雨明けの熱い日差しを遮るように爽やかな涼風に揺れ、時おり木漏れ日が顔を火照らせてくれます。その脇に置かれた木製の長いベンチに横たわり、しばしの日光浴。眼の前にはカーテンが開け放たれた外来用待合室がありますが、患者さん達の視線も気にせずに30分間ほどのんびりします。

「もうすぐ昼食だな」
1Fの売店でホットコーヒーを買い求め、病室で一息つくのは入院生活における数少ない楽しみの1つであります。

 先日の夜のこと、家内が自宅近くの松濤カフェに独りでワインを飲みに行ったとのこと(いいなぁー)。カフェのマスターは以前、近所の有名レストラン「シェ松尾・松濤」のシェフを長年務めていた方で、予約すれば料理を提供してくれるのですが、私は入退院の繰り返しでお預けのまま。普段はコーヒーとワインのみ、つまみは一切ないので、私達はデルタインターナショナルの工藤さんからいただいた「ロカボナッツ」の個包装パックを持ち込みイケメンのマスターとワイン談義に花を咲かせるのが常です。家内は何を話題にワイングラスを傾けていたのでしょうね。

ナッツと言えば、私の中ではヘーゼルナッツが一番の好物。シャンパン・赤・白のワイン、ドライ・ジンにコニャックまで。なんでも“合う”。マカダミアンも良いですね。ローストした塩味の大粒を丸ごと一粒、口の中で噛み砕く快感。厚い殻に圧力をかけて割り、実を取り出してスモークするのも結構イケますよ! アーモンドもクルミもおいしいのですが、これら2種のナッツにはかないません。病室でもロカボナッツを一日一回、ボリボリいただいています。さすがにシャンパンとはいかないので熱いブラックコーヒーがお伴です。

ノンアルコールの病室暮らし、もう一つの楽しみが『濃いめのカルピス』です。“宮古島の雪塩使用”を謳ったこのペットボトル、「カルピスウォーター」に続くベストセラー間違いありません。私、大好きですから。

初カルピスは小学校低学年の頃でした。当時はもちろん瓶入りの濃縮タイプだけでしたよね。のちにペットボトル入りが登場した当時(1991年だそうです)、私はハッ! と気づいたのです。

「やわらかい発想、日常の中の非日常」。

そう、「まさか!」と唸らせる閃きです。そんなアイデアは今後も続々と世に出てくることでしょう。

さて、やわらかい発想の源といえば? 弊社企画のiba2018研修ツアーに参加すれば、おのずと湧き出てくる“ギャランティー”の数々をお約束します。


四知

病気入院の期間は短いほうがよい。

これは誰しも思う事ですね。そして仕事や勉強は自分の能力を少し超えるくらいが丁度よい。これは自己満足の達成感や人目を気にしてのものと私は思う。現在では常識とされている事も、昔からすべて当たり前というわけではなかった。

 常識←→ 非常識。
 日常←→ 非日常。

どうやら私は相反する事が好きらしい。と、病室にて夜明け前のスーパームーンを眺めながら考える。私はさしずめ“為成者”(しなしもの)かもしれない、と思う一方で死後2~3年くらいの間は「こんな男がいた」と語られるような生き方を、なんて意識もしています。

となると、やはり為成、いや偽善者の一人なのでしょう。必ず忘れ去られる定めなのだと思います。私の人生、特に還暦を過ぎたあたりから人の噂に対して弁解も批判もせず、ただ黙して語らずと格好つけてきましたが、実は家内や数少ない親友相手にはいじましい弁解やボロクソな批判を我慢せず、口角泡を飛ばす勢いで憤っていました。単なる八つ当たりですね。

しかし古希を過ぎて入院生活が日常のようになるにつれて、その怒りは徐々に収まってきました。いや、収まるというより、興味が失せてしまうのです。ですから私の理想とする本物の“いい人”とは、およそ縁遠い人生となりました。

私の愛読書に三国志がありますが、その中で「四知」という名言があります、家内にコピーして持ってきてもらったので、そのまま引用します。

 天、知る。
 神(地)、知る。
 我、知る。
 子(なんじ)、知る。
 なんぞ知るもの無しという。

誰もが知っている格言なので説明は省きましょう。

どんなに自分を取り繕っていても、全ての事実は四方に知れ渡り、“徳”は積まれないどころか、事と次第によると今の私には悪名しか残らないのかもしれません。

数々の試練、それはここ3年間で7度に及ぶ全身麻酔による手術の事ではなく私の無思慮で場違い、横柄な言動にある。そんな災いを自身の内に留めおいていた事が“罪”であり、真の試練であり、許しがたい“生き方だったと、今頃になって私は悔いるのです。

なぜこんな事を文字にしているのか? 病んだ今の私は、きっと“これ以外、する事が無い”からだと思います。笑ってしまいますね。

不規則に点滅するビル群の赤色灯をずっと眺めていたら、さすがに眠くなりました。「ボーッと生きてんじゃねえよ!」とチコちゃんに叱られそうです。

明日からはポジティブに明るい未来を思い描く、そんな日々を過ごしていこうと思います。あーあ、早く退院して日本橋千疋屋の大島専務からいただいた、スペイン産の最高級ドライシェリーを冷やしてグイッと飲りながら、タプナードをたっぷり塗ったバゲットスライスを食べたい!


ねむい

「菅田さーん、スガタさーん! 手術終わりましたよー!」


声の方へ目線をやると、天井の明かりが眩しい。わずか3年あまりの期間に受けた7度目の全身麻酔。覚醒した瞬間はあっけなく現実に引き戻されました。そして実感するのです。

“また、生かされた” と。

リハビリは術後3日目から始まりました。部屋のベッドで仰向けに寝ながら片足の膝を立てての屈伸運動です。

「ハイ、いーち、にぃー、さーん……菅田さん、スガタさん!」

はっとして目を開けると、トレーナーが「菅田さん、いま寝てましたよ」。その後5分ほどベッドで運動したのちに、廊下へ出て手すりを掴みながら軽いスクワットです。

「いーち、にぃーい、さーん……菅田さん、スガタさん!?」


エッ? まさか? 我ながらびっくりするやら呆れていると「菅田さん、スクワットしながら寝る人は初めてですよ」。驚きですね。よっぽど疲れてねむたかったのでしょう。そういえば40年近く前に似た光景があったことを20分間のリハビリを経たベッドの上で思い出しました。


国立音大付属小学校(音小)への入試を間近に控えた我が娘。果たしてピアノとバイオリン、どちらの才能が開花するものかと両方のレッスンを同時に始めさせました(親バカですね)。ピアノは本人が乗り気で近所のピアノ教室に通い、帰宅後もおさらいと次の課題を毎日5~6時間、独り黙々と弾き続けていました。

一方、バイオリンは向いてないというより、好きではなかったのでしょう。こちらも近所の個人レッスンスクールへ通わせてはいたのですが、ある日付き添いでレッスン風景を見学していたところ、“事件”は起きました。練習曲は定番の「きらきら星」。

ギー、ギー、ギィーギィー、ギィ、ギィ、ギー……ギィ~、ギィ~……

なんとバイオリンを顎ではさんだまま立って寝ているんです! 先生に尋ねたところ、毎回のレッスンで一瞬、いや2、3度は寝ながら運指とボーイングをこなしていたそうです。

音小に入学して1年間は学校の先生から特別課外レッスンを受けていましたが、さすがに寝る事はなかったようです。そして2年生への進級をもってバイオリンとは訣別した次第です。ねむいけど頑張るのは遺伝なのか、偶然なのか。

iba2018へ向けて、リハビリに励んでおります。睡魔にも勝つ!




ボーッと生きてんじゃねえよ!

私が毎回楽しみに観ているTV番組の一つが、毎週金曜日の夜8時から始まるNHK総合テレビの人気番組「チコちゃんに叱られる」です。お笑いコンビ・ナインティナインの岡村さんとアナウンサーがゲストを迎えてのトーク番組ですが、主役は自称5歳の何でも知っている仮想少女の“チコちゃん”です。

毎回、日常で使われる言葉や物事の薀蓄をテーマに展開されるのですが、見どころは出演者や視聴者がみなチコちゃんワールドに翻弄されてゆく様です。テーマに対する疑問に対して「それはどうしてこう呼ばれるの?」とチコちゃんが質問するたびに、全員が答えに詰まってうろたえます。すかさずチコちゃんは怒り心頭、

「ボーッと生きてんじゃねえよ!」

と烈火の勢いで一喝。そして理路整然とその理由を教えてくれます。物知りかつ想像力が抜群のチコちゃんには誰もかないません。エンディングは岡村さんと2人の他愛ない会話でしめくくられるのですが、いつもながらチコちゃんのコメントには感心させられます。同時に、何とも気持ちを和ませてくれるんですね。週末のゴールデンタイムにこんな番組を企画し、実現できるNHKはさすがです。スタッフ一同で楽しい番組づくりに生きがいを感じている事でしょう。

6月8日放送分のエンディングでは縁側に座る岡村さんが「チコちゃんの好きな食べ物は何なの?」
と、傍らのチコちゃんに尋ねました、すると少し考えて

「私、クロック・ムッシュが食べたいなー。ベシャメルソースも入れてねー」

チコちゃんのセリフを考えているという女性プロデューサーの、その時々の本音でしょうね。そんな5歳のチコちゃん、いつまでも歳をとらないチコちゃん。これからも想像力豊かな楽しいトークで楽しませて下さい。

想像力の欠如は人類のあらゆる進化を止めてしまう可能性があるといわれていますが、この番組を観てチコちゃんからパワーをもらい想像力を高められるひとときは、感性がブラッシュアップされるようで爽快な気分です。それが自分自身でまだ知らなかった“想像力”につながっているとしたら? ますます彼女から目が離せません。 

チコちゃん、またパンの宣伝をお願いしますね。


弊社社長 菅田耕司のコラム


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