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コラム 三寒四温

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自宅で資料を整理していると懐かしいメモ書きが出てきました。農林水産大臣、経済産業大臣、財務大臣、内閣府特命担当大臣(金融担当)、自民党政調会長等を歴任された故・中川昭一代議士が熱心に関わってこられた「水問題」を提議する2008年開催の環境フォーラムに参加した時のメモの走り書きです。

安全な飲料を利用出来ない人々は11億人、世界人口の18%に達しています。

 人間は “水” なしでは生活どころか生きていけません。日本の降水量は年間平均1,715ミリ、世界平均810ミリの約2倍。数字上は豊かですが人口1人当たりの年間水源資源量は世界平均の年間8,559トンに対し、日本はわずか3,337トンと半分以下。この数字は何を意味するのでしょうか。現状で多くを輸入に頼っている食料を仮に国内で生産した場合、水の使用量はさらに膨大になるといった隠れた問題もあります。

東京大学の沖教授が作成した資料によると、1kgの小麦をつくるのに2,000リットル、1kgの牛肉なら20,600リットル。これらを全ての輸入品に換算すると、我が国の「仮想水総輸入量」は年間640億トン。日本の総水使用量835億トンの8割を仮想水として海外に依存する計算になります。

水は地球上すべての生物にとっての基本財産であり、また文明は森・河川・海の循環で発祥し進化しました。例えばメコン河。海抜5,200m以上のチベット高原の水源より、全長4,800kmを経て南シナ海へ注ぐ、流域面積79万5,000平方kmを有する国際河川です。流域は中国・ミャンマー・ラオス・タイ・カンボジア・ベトナムの6ヵ国にわたり、恩恵に預かる国々とって “命の河” であります。多様で豊かな漁業をもたらし、人々は川辺に沿って植物、水稲、野菜を植え、そして河川航路を利用し雨季や乾季などで変わる水位や流量に適応し暮らしています。このように水なくしては生命は維持できません。

そんな “水” が今、危ないのです。
日本国内では今のところ水不足の心配はありません。しかし世界に目を向ければ、水を巡る紛争や深刻な食糧危機、健康と尊厳の逸失など、水問題は危機的状況にあります。その渦中において、多様な水文化と知恵、そして技術を生み出してきた日本こそ、水問題における世界のリーダーを担うべきだと考えます。これは世界の共通財産でもあり、国民一人ひとりの協力あればこそ成し得るものでしょう。

中川代議士とは二期目の農水大臣任期中、ケニア農業視察に同行して当時のキバキ大統領と面会する事ができました。精力的に要人と交流し、ケニアへの水施設建設援助など重要な会談を続け、飛ぶように過ぎた5日間。実りある外交でした。

新型コロナウィルスに人類は必ず勝利します。しかし、今後も危機的事態を想定し万全な研究を続けなければなりません。生前、中川代議士が取り組んでおられた水問題をはじめ、世界の自然資源の維持について国際協力していきましょう。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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