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コラム 三寒四温

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製パン関連業界、アジア進出急ピッチ

 製粉、油脂をはじめ製パン関連業界のアジア進出がここのところ急ピッチで進んでいる。長引く不況と少子高齢化による需要の減少から国内での業績の伸び悩みを、何とか海外で、特にまだまだ発展が望まれるアジアへの進出で取り返そうと、その事業展開が活発になってきている。1997年のアジア通貨危機の時には、復活まで10年かかったと言われるが、2008年8月のリーマンショックからの立ち直りはアジアは特に早かった。
  最近の各社の動きを見てみると、製粉業界では、日清製粉グループは、タイ郊外に設立した業務用プレミックスの製造、販売を行うタイ日清テクノミックの設備をこの度増強し増産体制を整え、タイの首都バンコックの中心地に開設したR&Dセンター(商品開発センター)も、商品開発機能の強化拡充を図り本年9月に新たに稼動する。また、グループのオリエンタル酵母工業が設立した、中国上海の東酵(上海)商貿有限公司に日清製粉グループ本社、日清フーズと共に出資し、中国での業務用ベーカリー原材料の販売にも力を入れている。日本製粉は、タイでのプレミックスの製造を行っているニップン(タイランド)の製造ライン増強を「中期経営計画SG130」で計画している。
  油脂業界では、日清オイリオグループの中国事業、大連日清製油有限公司やマレーシアでのパーム油事業ISF社の収益が好転し、中国やシンガポールにいち早く進出しアジアでは一歩先んじている不二製油も、この程インドネシアに合弁会社を設立、マーガリン、ショートニングなどの製造販売を開始する。ADEKAも中国上海での加工油脂の製造事業などや、ミヨシ油脂も台湾の南僑化学との技術協力や、中国でのマーガリン類の事業などアジアへの進出が目覚しい。
  その他でも製餡工場をはじめ、中国各地やマレーシアなどアジアで積極的に事業を展開している理研ビタミンをはじめ、日本企業のアジア進出はこれからどんどん進むものと思われる。日本アジア証券会長の荻野玲氏は「IMFによると10年、11年ともに中国、インドは7~10%の成長を見込む。中国に続くのはベトナムやインドネシア、さらにインドは息の長い成長過程をたどるとみている。日本は、アジアの成長は日本の内需ととらえて、共生を図っていくべきだろう」と、予測している。
  製パン業界でも中国でのパスコの超熟生産をはじめ、今後ベーカリー各社のアジア各地への進出も進んでいくことは間違いないと思われるが、勝ち組としての凱旋を是非とも果たして貰い、食品業界の景気上昇を期待したい。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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