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コラム 三寒四温

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特別編ケニアパートⅣ

 朝6時、あたりはまだ漆黒の闇だ。虫の鳴声も聞こえない静寂の中、懐中電灯の灯が揺れながら私を照らし出す。黒人のドライバーが顎をしゃくる、出発だ。マイサイマラの朝晩はかなり冷え込む。薄手のヤッケと帽子と双眼鏡、もちろんカメラは必需品。暗闇のサバンナを旧型のオープンなランドクルーザーが、ガタガタと山を降りて行く。サファリパーク入口のゲートには5台ほどのサファリカーが集結して日の出を待っていた。はるか地平線の山が明るくオレンジ色に染まってきた。大きな太陽の頭が見えてきたと思ったら、あたりの草原が青く光り輝き、野生動物のうごめきが肌で感じられる。ドライバーのサムが「まずはライオンだ」と言いながら5・0の視力で先を見ながら荒っぽく車を飛ばす。それぞれの車は情報収集のため四方に散らばっていった。後で無線で連絡し合い、ベストポイントを教え合う。草むらに静かに分け入り、車を止めた。サムが右下の草むらを指差す方を見るとライオンの親子が横たわっていた。左側にいた私は立ち上がってシャッターを押して席に座り、ドアに肘をかけて何気なく下を見ていると、なんと雄のライオンが真下から私を見上げている。しかも車のタイヤはあと数㎝でライオンの尻尾を踏むほど肉迫している。おそるおそるシャッターを切って、サムに目で合図する。サムは大袈裟に両手を挙げ、オーマイゴッドといわんばかりにそっと車を前進させた。無線が入り、スワヒリ語でまくしたてるサムは猛スピードでサバンナの道なき道を右に左に車を飛ばす。幅百m位の川の向い岸にヌーの大群が列をなしていた。群れにはシマウマも混ざっての川渡りの準備だ。水中には巨大なワニがヌーたちの川渡りを待っている姿が見られる。2頭、3頭、ジーッと群れを見ていて微動だにしない。ジリジリ、オズオズと川べりに向うヌーの群れ。川の水を飲んでは後退を繰り返し、渡る気配が無い。30分、40分、その後方には何㎞続くのか、わんさかとヌーとシマウマが延々と川を目指してゆっくり行進している。と、その時一頭のヌーがジャンプしながら、川の浅瀬を渡っていった。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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