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コラム 三寒四温

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五感の涼

 梅雨のない北海道を除いて日本列島各地では本格的な梅雨のシーズンに入りました。色とりどりの傘が行き交う街の風景を銀座のレストランから見下ろしていると、ジーン・ケリー主演のミュージカル「雨に唄えば」のシーンとダブってなんだか街中の人々が今にも踊りだしそうな妄想にとらわれます。
  梅雨の合い間の真夏日の昼下がり、涼しげな夏和服に白の日傘の美人さん。思わず振り返ってしまいます。名古屋帯には朝顔が描かれて白い襟足が眩し過ぎます。風がそよいで清楚な花の香りが鼻腔を一瞬くすぐり、そしてスーッと景色に溶けて消えていきました。心地よい下駄の音がそれらと一緒に遠ざかっていきます。側道にそっと咲く紫陽花から一滴の溜まり水がこぼれます。赤坂アークヒルズ界隈の桜坂通りの桜並木は新緑の葉に覆われ、優しく吹く風に木漏れ日が石畳の歩道に揺れています。「夏はいかにも涼しきように」と千利休は書にしたためました。着る人も、見る人も、その風景も、どれもが溶け合って涼しげな、まるで一幅の絵のような光景でございます。これが〝ワビ・サビ〟なのでしょうか。それにつけても若い女性の昨今のファッションはいかがなものでしょうか、目のやり場に困ります。
  もうすぐ小暑、日増しに暑くなるこの季節、真夏に向かってだらけることなく、キリリと生活する習慣を持ちたいものです。夏といえば、金魚、団扇、花火、手拭、風鈴にところてん等々。ベーカリーの店内外もこれら夏の風物詩を生かして五感を働かせた〝涼〟の演出はいかがでしょうか。
  麦藁帽子に短パンを履いたおじさんが自転車を止めて鐘を鳴らしてアイスキャンディを売っている、金魚売りや風鈴売りのおじさん達は、どこへ行ってしまったのかなぁ……。
  きんぎょ~え~きんぎょ、金魚はいらんかね。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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