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コラム 三寒四温

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思いの深さ

 50年近く住んでいた中央線の高円寺へは今でも月に一度から二度のペースで通っています。それは小学生の時からお世話になっている床屋があるからなんです。その頃から私自身を振り返ってみると洋服の趣味や食べ物、嗜好品などはかなりの変遷がありました。なのに頑なに床屋を変えないとは、どういうことなのでしょうか。頭を刈る職人は80才に手が届くかという未だに現役で相変わらずのおしゃべり好きなマスターから始まって、途中にマスターの奥さんの弟さん、その弟さんが自立したあとは、マスターの長男が今の私の担当です。ケンちゃんと呼ばれるヤングマスターは私の娘よりも10も年下なんですが、なんかウマが合うんですねー。今だに3週間に一度のペースはキチンと守られているのも自分の身だしなみを思うのと、それにも増してケンちゃんとおしゃべりをするのが楽しみだということは、私の〝思いの深さ〟です。
 高円寺駅北口の商店街は直木賞作家のねじめ正一さんの小説の舞台となって有名になった〝純情商店街〟ですが、早稲田通りに向って歩くと車一台がやっと通れる一方通行の細い曲がりくねった純情商店街は、さすが若者の街、ライブハウス、ラーメン屋、古着屋、骨董品店や安いアパートをあっせんする不動産屋など看板も店の軒先もにぎやかに飾られて道行く人を楽しませてくれます。ひと昔前はジョージ、シモキタ、コウエンジと並び称された若者が住みたい街ベスト3は現在でも変わりはないようです。私がたびたび取り上げる餃子の名店〝赤点〟はこの純情商店街の終点に一坪の狭小店舗にも関わらず昔から手作りのこだわりの味噌ダレで今でも7個焼いても生でも、しかも店内に4席しかないカウンターで食べても一皿210円で、40年間におよぶその存在感は100坪の店にも勝ります。値段の安さとプルンとした生地にほどよい餡が入った餃子の味のよさに地元住人はもとより、〝遠方からかけつける友多し〟という話好きな店主がここに〝思いの深さ〟で営業しているから集まってくるのでしょう。″思いの深さ〟と言えばテレサ・テンさんの「時の流れに身をまかせ」は、感情たっぷりに歌いあげる彼女の歌のスタイルは、今でも目に耳に焼きついています。思いの深さが人に伝わる時、人は感動を覚えるものです。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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