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コラム 三寒四温

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てにおは

 正しい文章を書くのはとても難しい事です。私の場合、原稿は初稿から3回、4回と読み直し気付いた間違いを正して仕上げるのですが、これでもまだ物足りない。校了後も、印刷されて読者の元へ送付されるタイミング(何の意味もないのですが)を見計らって読み返し「あぁー!」と、いくつもの間違いに気づくのです。その時の恥ずかしさといったら何とも情けなくなる始末。「この文章では伝わりづらいな」と、後の祭りに、唇を噛むばかりです。

 私の祖父が残した“書”の掛け軸は虫喰いで広げるのにも往生するので、専門家の先生に鑑定してもらった事もありません。ついこの間も約10年振りに虫干しを兼ねて恐るおそる広げてみたのですが、達筆とあまりの虫喰いに何が書かれているのか皆目見当がつきませんでした。“書道”とはまず筆跡、そしていつの時代に誰が、何の目的で書いたのかが重要だと教わった事がありますが、「そんなことより、いかに価値があるかだろう」としか頭に浮かばないのは“なんでも鑑定団”に相当感化されている証ですね。そんな煩悩を振り払って巻物を繁々と見れば、達筆な墨跡に圧倒されるばかりで、今回も書家の名どころか年代すら判らぬまま虫喰いの箇所を破らぬよう慎重に巻き返しました。ところでまさかの校正は?…ある訳はありませんね。大切に先祖代々受け継がれてきた我が家のただ一つの家宝? の意味は、知らずに今後も受け継がれていくのが良策かもしれません。

 現代の、巷に氾濫する文章や言葉を見聞きすれば“書”や“書道”を大事にしていた先達はどんな気持ちになるのでしょうか? ましてやTV中継される国会での予算委員会等における答弁などは意味不明かつ理解に苦しむ言葉なのですが、文章として一つひとつ慎重に読み解けば「なるほど」と膝を打つ「てにおは」を駆使した“上手な言葉”として生かされてくるから不思議です。言葉って、奥が深い!

弊社社長 菅田耕司のコラム


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