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コラム 三寒四温

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大見得を切る

日本列島は4日連続となる真夏日を記録した。

「いくぞ!」
「オー!」

江戸川区球場には準決勝を勝ち上がって汗と土にまみれ陽に焼けた選手達の元気な声が上がる。
先攻はパスコ利根工場チーム、後攻めは山崎製パン武蔵野工場チーム。13時58分、主審のプレーボールの宣言と同時に球場全体に開始を告げるサイレンが響き渡る。熱くなるまで、あと2時間。

準決勝で山崎武蔵野工場に敗れ3位となった山崎製パン横浜第1工場チームの半下石選手は2本塁打、1三塁打を含む驚異の打率7割5分という記録を打ち立てた強打者だ。「もしも」決勝に彼が立っていたら、とんでもない記録が生まれていたかもしれないな。そして「同点で130分を超えればサドンデス」というルールがなかったら、この決勝戦にはどんな結末が待っていただろうか。“もし” “たら” “れば”が頭をよぎり、妄想をかきたてる。

役者は揃った。メークドラマの始まりだ。4対4の同点で迎えた8回表、すでに時間は15時58分。この回で得点しなければ1アウト2・3塁から攻撃開始というサドンデスルールに入る。が、この回が勝負だ。誰しもそう思った。

パスコのトップバッター福澤選手がレフトオーバーのツーベースヒットを放ち、右手を天高くかざして大声で何か言っているが歓声にかき消されて聞こえない。次打者の吉澤選手も続いてレフト前ヒット。ノーアウト1塁3塁、パスコの絶好機だ。

「これで決まるな」

そんな予想を鮮やかに覆す“ドラマ”が待っていようとは。3回途中からリリーフに登った山崎製パン武蔵野工場チームの嶋田投手の力投と守備陣のファインプレーもあり、なんと無失点でこのピンチを切り抜けたのだから野球はわからない。

実は筆者、このスリーアウトを見ていない。「強打炸裂、パスコ初優勝」と原稿を急いで書いていたら、見損なってしまったのだ。どよめく観客、沸き起こる大きな拍手。ビデオのリプレイは無い! グラウンドはすでに8回裏ツーアウトの場面、熱戦が続く。「ここは俺が決める」とばかりに嶋田選手の痛烈な一打はファーストベース内側ギリギリに砂塵を上げて抜けるライト前ヒット。次打者はファーストを守る先発エースの東海林選手。バットをためて振り抜いた打球はセンター前ヒットとなり、二死1塁3塁。今度は武蔵野の好機だ。

一打逆転サヨナラのお膳立ては整った。まさに野球は最終回ツーアウトからが面白い! バッターボックスに入る国貞選手。

「大見得を切ってみろ国貞!」

誰かが心で叫んだ。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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