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コラム 三寒四温

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大統領選挙

カサブランカ空港からモロッコ航空でチュニジアの首都にあるチュニス空港まで2時間30分のフライトで、夕刻に空港へ到着、入国手続きを済ませてロビーに出ると私の友人の指示どおり “Mr. Sug ata” のボードを頭上に掲げていた若者を発見しました。

彼が帰国までドライバーを務めてくれるのですが、アラビア語しか話せず英語がまったく通じません。これからどこに行くのか、一切の説明を受けることもなく車窓からの景色を楽しんでいると海が見えてきました。そして豪華なリゾートホテルらしき大きな鉄柵のアーチの前には自動小銃を持った軍人と門番数名の姿が。彼らとドライバーが会話を交わすと、トランクや車の下を覗き込んだりして厳重なセキュリティチェックを受けました。やがて門が開かれ玄関で車を停めると、ホテルマンがうやうやしく出迎えてくれました。そう、ここが今日から泊まるチュニスの5つ星リゾートホテルです。隣にはゴルフコースがあります。

案内された3階の部屋はオーシャンフロント、眼下にはバー付きの大きなプール。なんと豪華なホテルに招待されたのでしょう!

しばらくしてチュニジアの友人から流暢な英語で電話がかかってきました。とりあえず明日は朝の9時に迎えの車をホテルに差し回すのでそれに乗ってきなさいとのこと。コンシェルジュにレストランを訪ねて、今宵はチュニジアン中国料理を楽しむことにしました。

翌朝、英語が話せるドライバーが迎えに来ました。それは昨日、私の友人にアラビア語だけでは非常に困ると伝えてあったから配慮してくれたのです。

1時間ほどで町の中心に入ると、人の出入りの激しいビルの一角で車が停まりました。待ち構えていたブラックスーツの紳士に連れられて迷路のようにビルの奥まで通されると、

「あっ、ヌールさん、お久しぶりです!」
「ハーイ、コウジ、スコシ ヤセタカナ?」


と力強く握手を交わして、繁々と私を見てから、熱くハグをしました。そうなんです、このヌールさんのお名前はヌルディーン・ハシェッド氏、チュニジアをフランスから独立へ導いた英雄の息子、そしてジャスミン革命で帰国するまで日本で特命全権大使をしていた私の友人で、実は明日からチュニジアでは大統領選挙が行われるのですが、ヌールさんも有力候補のひとりなんです。

(つづく)

弊社社長 菅田耕司のコラム


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