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コラム 三寒四温

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黄色いチェロ

隔年で開催されている恒例の「愛の泉」チャリティーコンサートが、サントリーホールにて8月28日に開催されました。

いつものオーケストラを見渡せる正面右側の席で、指揮者をはじめオーケストラ全員の演奏スタイルを目の当りにできる様はクラシック好きの方にはたまらない羨望の座席ではないでしょうか。

曲の中盤まで座って待機していた楽団員がすくっと立ち上がり、トライアングルをかざしてタクトを凝視しています。そしてオケのメロディーに乗って軽やかな金属音が見事に曲と融和して、目を閉じれば作曲者の繊細な曲づくりのへの想いが100年以上の時を超えてサントリーホールに甦ります。

眼下のコントラバスは時に指で弦を弾き、時にダイナミックに弓で重厚な音色をオケ全体にかぶせていきます。大太鼓を数回叩いて次の出番を待っていた団員が小さなバチを手にとり、ティンパニの前に立ちタクトを凝視します。そして奏でる音色のなんと美しく軽やかな事か、今度は小さなピッコロを口にした奏者がタクトに促されて小鳥のさえずりのような美しい音色を独奏します。

そうなんです、この席は一見難解な曲であっても一人ひとりの所作が手に取る様に一望できるので、さながらオーケストラの一員になったかのような気分になれる席だと思います。

今回は主催者側のご配慮により、一階席ど真ん中の通路前のペアシートをご用意いただきました。座る席によってずいぶんと景色が変わるものです。オープニングは「フィガロの結婚」序曲です。指揮者の後ろ姿を見るのはいつものコンサートのスタイルなのですが、オーケストラの動きは詳しくは分かりません。

目を閉じて曲の世界に入り込もうとしていた時、指揮者の右側のチェロの色が今までに見た事のない明るい黄色なのを目にしました。昨年から新しくコンサートマスターになられたバイオリニストが、曲の盛り上がりで頭上まで高く掲げて弾く仕草に「心がこもっているなあ」と感心しつつ、チェロ奏者の顔を見やると、楽しそうに少しだけ身体をスイングさせながら演奏しています。分けた髪が乱れるのも気にせず時おりタクトの先の指揮者の目を見て曲に溶け込んでいます。そしてその表情が素晴らしく、なんと美しいお顔立ちだこと! コンサート終演後の懇親会で親しい友人たちにその話をすると、「実は僕もそう感じていたんだよ」と数人が同調してくれました。

東京交響楽団のコンサートに出かける機会がありましたら、黄色いチェロを見つけて下さい。よりコンサートを楽しめる事でしょう。第15回目となるこのコンサートが、国際開発救援財団ならびにワールド・ビジョン・ジャパンを支援する会の働きのために末永く続く事をお祈り申し上げます。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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