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コラム 三寒四温

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マグダラのマリア

毎年4月に全世界で行われる“復活祭”で、彩色された鶏卵(イースターエッグ)をキリスト教信者同士で贈り合い、それを食べる習慣はマグダラのマリアが皇帝ティベリエスに紅い鶏卵を献上してキリストの復活を伝えた事が始まりだそうで、復活の記憶がこの儀式により今日まで2000年にわたって続いています。

私達iba2015視察研修の一行は、サント・マリー・ド・ラ・メールから100㎞ほど離れたサントボームの洞窟内に籠ってそのマグダラのマリアがイスラエルから追放されたのち、33年間祈り続けたと伝説にある地を目指します。

貸し切り大型バスでサンボームの山を中腹までクネクネと登り、修道院前で下車。ここから絶壁の岩山を見上げると、はるか上方は霞がかって洞窟が見え隠れしています。登頂のルートには〝王様の道〟といわれる少し整備された穏やかな道もあるのです。が、ここは気合いを入れて・・・

さあ登るぞ!

かなり険しい、まるで獣道のような山道は昨夜来の雨で粘土質の土がぬかるんで、なおさらに行く手を阻むかのようです。

「40分ほどで着きますよ」
というガイドさんの言葉を信じ、幾度も腕時計を見ては

あと何分、あと何分…

と自分を奮い立たせ、
しっかりと足元を見て固めて一歩一歩進みます。ガイドさんが拾ってくれた棒で地面を突き、腰痛を我慢しながら30分ほど登ったところで、私は力尽き足を滑らせて急勾配を背にもんどり打ちそうになりました。

アッ! 万事休す。皆に迷惑をかけるなぁー。
死ぬのかなー


コンマ1秒の間、まるで走馬灯のように色々な思いが頭をよぎります。

しかし「アッ!」と声を発した瞬間に、小柄な土倉君が(彼は㈱理研香料から参加されています)両手で私の背中を「バシッ」と支えてくれたのです。

「ありがとう土倉君。
 しかし、よく重い僕をスリムな君が止められたものだね」

「いえ、とても軽かったですよ」

後ろを振り返ると急勾配に乱雑に作られた階段が50mほど続き、その先には断崖が広がっています。ともすれば二人一緒に転がり落ちていても不思議ありません。

それから30分後に辿り着いた洞窟内には大きな十字架の周りに大小いくつもの蝋燭が炎をかすかに揺らし、厳粛な雰囲気が漂っていました。膝を折って全員の旅の無事を祈っている時、私は「ハッ!」と気付かされました。

あの時、土倉君の両手を聖霊が共に支えてくれていたのだ!

だから「軽かったですよ」と彼は言えたのだ。
これは“奇跡”なのですね。

「滅茶苦茶で破天荒な君だから、
 イエス様は君を助けてくれますよ」


と、尊敬する方から背中を押されて洗礼を授かった日の事を思い出しました。おかげで聖霊はいつも守っていてくれるのです。今度は命までも救っていただきました。父と子と聖霊の御名において感謝いたします。


心を入れ替えてこの後、我々一行は7年振りとなるマルセイユ近郊のルノー家を訪問します。


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弊社社長 菅田耕司のコラム


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