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コラム 三寒四温

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有名パン職人?

今春、大学生となった私の孫娘が、某大手チェーンベーカリーでアルバイトする事になりました。研修を経て2月中旬よりレジに立つとのことで、シフトを教えてもらい1ヵ月ほど経った先週、ジジ馬鹿ぶりを発揮してサプライズでパンを買いに行ったのですが、新型コロナウイルスによる営業時間短縮で、この日は仕事ぶりを見ることが叶いませんでした。

2週間ほど前、とあるTV番組でポンパドウルの社員イチオシのパン10種を、パンの専門家や著名なパン職人と紹介された7名の審査員がジャッジする、という企画を放映していました。審査基準はパンの味・価格・形状など。試食の後に良いか悪いか○×の札を挙げて審査するのですが、10品目のうち私の好きな「アップルパイ」「塩パンあんバター」が失格となりました。失格となったパンについて「著名なパン職人」と司会者がコメントしたのですが、彼らの言葉に思わず笑ってしまいました。

例えば塩パンあんバターについて女性審査員は「スライスした塩パンに対して餡の量が多過ぎる、その上にかけたバターは両端まで行き届いていない。端から食べ始めると餡だけしか口に入らなかったので、バターも餡と同様に端までのっていないのが失格の理由」。

記憶が曖昧なのはお許しいただくとして、大意ではこのようなコメントを残していました。最近はこの手のエセコメンテーターがやたら露出する番組企画の多さにうんざりします。

製パン職人は消費者の嗜好の変遷を先取りして日々研鑽に励んでいます。
価格に見合った味はもちろん、安心・安全も確保して提供するために万全を尽くしているのです。にもかかわらず、バラエティー番組は視聴率稼ぎのために “著名なパンの専門家” を仕立て上げ、要領を得ない言動で視聴者を惑わせるのです。いつしか笑いを通り越して呆れてしまいました。この〝著名な〟7人の審査員への違和感を、多くの製パン業に携わる人々も同様に抱いているのではないでしょうか。

という訳で翌日、新宿への所要があったのでさっそくポンパドウルへ。お買い上げの品は、アップルパイと塩あんバター、そして私が最も好物であるカレーパン! ポンパドウルのカレーパンは粒々のパン粉がカリッと揚がってカリッ、ザクッと食感が良く、カレーフィリングもたっぷりで空洞がありません。

帰宅後、家内と一緒に “失格” の品をいただきました。家内曰く、「バターが端まで届いていないとダメという審査基準はおかしい。十分おいしいわ」とのことでした。

新型コロナウイルス感染者の爆発的急増を阻止するべく政府が緊急事態宣言を発令した今、ベーカリーが果たす役割は全国民から期待されています。栄養価が高く、安心・安全でおいしくリーズナブルな、バラエティーに富んだパンの数々でSTAY HOMEを守る人々を笑顔にしていただきたいと思います。

失格の判定を出した “先生” 方は、ご自分のコメントに恥じぬよう消費者に失笑されないパンをつくり、この難局を乗り越えるためにご協力くださいませ。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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