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コラム 三寒四温

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老いを生きる

最近、読んだ本の中で胸温まる一冊をここで紹介したいと思います。
  パリ在住の女優岸恵子さんが訳した絵本「パリのおばあさんの物語」(千倉書房)です。
「おばあさん、もう一度若くなってみたいと思いませんか?」おばあさんは驚いてためらうことなく答えます。「いいえ」その答えはやさしいけれど、毅然としていました。「私にも若いときがあったのよ。私の分の若さはもうもらったの。今は年をとるのが私の番」彼女は人生の道のりの美しかったことや、山積みの苦難も知りました。彼女の旅は厳しかった。彼女の旅はこころ優しくもあった。「もう一度同じ道をたどってどうするの? だって私に用意された道は今通ってきたこの道ひとつなのよ。あなたはどう思うかしら……?」
私は思うのであります。還暦を過ぎる頃はやたらと涙もろくなりました。怒りっぽくもなりました。体のあちこちに異常をきたしています。
子ども返りしているかのように昔の食事がとりたくなります。ランチは決まってオムライス、カレーライス、ハンバーグ、そしてソース焼きそばです。食パンにマーガリンをたっぷり塗ってグラニュー糖をかけてサクサクと食べます。ミスドのオールドファッションは毎日食べても飽きません。思い出は"食"に閉じ込められています。そしてこれからはその"食"と共に人は人となりを完成するために生きなければならないのでしょう。
そんなとき、妻の母が79歳で天に召されました。最後の二週間は好きな食事もとることなく、でも人となりが完成された顔で短い一生を満足をもって家族に看取られました。おいしい夢を見ながら? 本当はすごく食いしん坊な人だったんですよ。内緒ですが……。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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