コラム 三寒四温

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カレー蕎麦

私の食事スタイル、すなわち朝昼晩3食の割合を平均すると、

朝はご飯、昼は麺、夕食はパン。


そしてあえて付け加えるなら、夕食が寿司などの日本料理でも、帰宅後にレーズンパンのトーストやバゲットにリエット、タプナードなどが欠かせません。これは家飲みのアテですね。

朝食のご飯は白米1・玄米1・ミルキークイーン1/2・古代米または赤米1/2の「ミックス炊飯」に凝っています。おかずは超大粒南高梅の塩分5%のハチミツ漬け、「くめ納豆」に添付されているタレと辛子は捨てて、長ネギのみじんと生醤油で、そして佐賀の焼き海苔、以上が必需品であります。

味噌汁はキャベツ、白菜、長ネギ、タマネギ、きのこ、大根などなど。冷蔵庫に入っているお野菜のフルキャストです。


問題は、ランチですよね。
ほとんどが麺類、というよりも日本蕎麦かな。しかし、しかしですよ、蕎麦は家で食べるものではありません。名店で食す、または立ち喰いそば屋で食す。このギャップがたまりませんね。名店には当然ながら期待しますが、立ち喰いには“とりあえず蕎麦、されど蕎麦”というような、別物の魅力があるものです。

もっぱら、なるべく違う店舗で野菜の天ぷらを入れた温かい蕎麦をいただきます。立って食べるのも風情がありますよ。そういえば時代劇で岡っ引きの八っつぁんやデコッ八が「おやじ、蕎麦くれ」「へい、お待ちを」なんてやりとりがあってズズーッとたぐってはすすり食べているシーン、好きですねぇ。でも今は蕎麦の屋台どころか、おでんやラーメンの屋台すら見かけなくなったのは寂しい限りです。

ある日、家内と吉祥寺へ買い物に行ったついでに「蕎麦でも食べようか」という事で「では久しぶりに、荻窪の本むら庵へ行ってみよう」と思ったのもつかの間、「あらら、今日は火曜日で定休日だよ」。それは残念、と東急デパートで手土産の虎屋の最中を買い、とりあえずレストラン街へ。一軒あった蕎麦店へ入りました。メニューを見て「とりあえず鴨南と天ぷら蕎麦かな~」と決めかけて、ふと店内を見回すと壁に飾られた神田「松屋」のイラストを発見! すかさずお姉さんを呼び止めて尋ねました。

「この店は神田松屋の直営ですか?」
すると
「ハイ、そうですよ。気付かれたお客様は皆さん驚かれますね」
「じゃあ、カレー蕎麦をください」
「お分かりですね」

ニッコリ笑顔のお姉さん。創業大正13年の神田松屋では温かいカレー蕎麦とせいろを一枚というのが私にとっては定石のオーダーなんです。

「本当においしかったわ。カレー蕎麦が本店と変わらない、良い味だったわー」
「いやあ今日のランチは満足したね」

という訳で皆様、老舗のカレー蕎麦をご存知なければぜひ一度、ご賞味あれ。


バックパッカー

絵本のようなパッケージが可愛い帝国ホテル製のチョコレートBOXは、開くと新装された東京駅丸の内駅舎の全景が飛び出す仕掛けが凝らされていました。思わず童心が呼び戻されます。このチョコレート、少し前に頂いたものを冷蔵庫にしまってあったのでおいしくいただきました。コニャックに合うんですよね、チョコレートは。

先日、シャネル社のリシャール・コラス社長にご馳走になったレミーマルタン社のルイ13世とはいかぬものの、手持ちのヘネシーXOを家内と楽しみました。さすがにヘネシー、酔い心地がハンパじゃありません。ついつい飲み過ぎて半分残っていたボトルですが2人で乾杯を重ねるうち空にしてしまいました。もちろん帝国ホテルの“飛び出す東京駅”に入っていたチョコも完食、BGVで流していた2時間ドラマの楽しかった事といったらなかったですね。「これ、日本語?」
……少々飲み過ぎたようです。

先日、ハワイのアロハタワー先にある「パーティ・シティ」にて、開くと飛び出す絵本に音楽も鳴るバースデーカードを発見しました。

中でも犬が
「♪~ワワワンワン・ワンワン~ワワワンワン・ワンワン~」

これ、何だと思いますか? 犬がハッピーバースデーを歌っているんですよ。帰国翌日、さっそく家内のバースデープレゼントの中に忍ばせて皆の前で渡したところ、昨年亡くなった愛犬を想い出したのか、目頭を熱くして涙があふれていました。

パーティ・シティでは他にもポップアップの楽しい仕掛けが施されたカードがたくさんありました。つまみを引くと絵が変わるものや、な折り紙のような鳥が今にも翼を広げて飛び立ってしまうものなど。そういえばゴム仕掛けで本を開くとパタパタと飛ぶ鳥や蝶などは、以前日本の百貨店の文具売場やマジック用品でも売っていて購入した記憶があります。

高度なテクニックを駆使して作られたポップアップの絵本を大事にコレクションしていたら、「なんでも鑑定団」に出品できたかもしれませんね。特に私の記憶の中には、光にあてると妖精が現れたり、クルクル回すと風景が変わる、まるで汽車の旅をしているような不思議な作品がたくさんありました。という事は、私は幼少の頃にこれで一人遊びしていたのでしょう。ですから大人になってからもバックパッカーで5年も6年も独りで海外を旅して回ったのも、こんな過去があったからなのかもしれません。


ネギ味噌

夏の味覚、きゅうりは「世界一栄養のない野菜」としてギネスブックに認定されるほど、ダイエットに向いている食材です。みずみずしさと歯切れのよさを楽しめる、暑い盛りほど食べたくなる食材ですね。私は特にミニきゅうりが好物なんです。他にも人参やトマトなどもミニサイズはスライスする手間いらずでお気に入りです。何より丸かじりすると「野菜を食べてる!」という実感があって身体を元気にしてくれます。

キッチンでは家内が大きなプラスティック製の洗面器に“どんだけ~!?”というくらい大量のネギ味噌をつくっています。ミョウガ、大葉、やわらかネギ、ものすごく辛い青唐辛子、そして4種の味噌。隠し味の○○は私の母の伝承で、決して誰にも(私にも!)教えてくれません。

それらの食材をすべてみじん切りするのに、ゆうに90分はかかるようです。青唐辛子が出回って辛味が増す梅雨入りの頃が、我が家の年中行事のネギ味噌づくりのシーズンなのです。

「味見して」と家内がお椀に出来立てのネギ味噌を熱湯に溶かし渡してくれます。「フウフウ、ズズズ……うん、いい感じ。でも甘味と辛味がケンカしてるね。仲良くさせてよ」。ちょこちょこと何やら混ぜ合わせてから、今度は縦割りにしたミニきゅうりにのせて試食です。「ウンウン、いいよ! 仲良くなったね」。

もう頭の中ではプレゼント先が決まっているのか、洗面器から手際よく大・中・小のタッパーに詰められ、これから冷蔵庫で3日間熟成させます。

さて、熟成開始から4日目。朝の献立はネギ味噌の味噌汁、白飯のかっぱ巻はワサビの代わりにネギ味噌、仙台白謙の笹かまにネギ味噌。目玉焼きとミニトマト、そしてレタスを盛った皿の脇にも、ネギ味噌。谷中の新生姜には、もちろんネギ味噌。そして塩むすびならぬ、炊きたてご飯のネギ味噌むすび。あー、たまりませんね。

ちなみに昼は和辛子がわりにネギ味噌を溶いた冷やし中華。というよりも稲庭細うどんの冷やし中華風で、もちろんロースハム、玉子の薄切り、レタスの千切りとクラゲ、ミニトマト、ミニきゅうりの千切り、紅生姜。つゆは「あみ印の冷やし中華スープ」を2倍の濃縮でたっぷりかけます。あっ! これにザーサイがあったら最高ですね。稲庭や茶蕎麦をせいろで食すときは蕎麦猪口にネギ味噌を入れ、そばつゆを注ぎます。せいろを食べ終わった後の蕎麦湯が、これまたたまりません。

夜は五島列島の小さな生牡蠣、これ美味ですよ。そして「甘々娘」という名の通りあまーい焼きもろこし、それに蒸した新じゃがに4等分の切れ目を入れ、バターとネギ味噌を投入。蒸し暑い梅雨の日はネギ味噌三昧でハワイの焼酎「浪花」のロックと洒落てみるのも良いですね。


真実の行方

私はどうしても、某TV局のニュース番組の安倍政権(ひいては保守系、特に自民党)に対する、歪曲した報道姿勢に虫酸が走るような違和感を禁じ得ません。

歴代のニュースキャスターが上層部に洗脳されているのか、いやいや違う、そう解説せねばならぬように「制作」されているのだろう。決められたセリフを読まされていて、決して自身の意見ではない……そんな風にしか考えられないと感じるのは私だけではないでしょう。

“プロパガンダ”などという単語が頭をよぎるほど怖ろしい、まるで隣の国のニュース番組みたいです。TVから流れるニュースはあくまで一方通行です。「総理はこんな事を言っています」「これは政権の驕りですね」「庶民は皆怒っています」「この法案は決して通してはいけません」。キャスターとコメンテーターによる政策批判は止まりません。

という訳で晩酌しながら反面教師の思いで最初はついつい観てしまうのですが、こと保守政権の政策批判になるとチャンネルを変えてしまいます。この時間、NHK総合では「クローズアップ現代」です。この番組は素晴らしい。NHKの良さが凝縮されている番組だと思います。特に取材の観点が冴えています。それと「TVタックル」。これもいい番組ですね。是非を巡って双方が意見を戦わせ、決して一方通行ではありません。

           ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇    


先日、久しぶりに神田の「薮蕎麦」へ家内と行ってきました。火災に遭って4年余り、新築された店の前には長蛇の列。中国語、韓国語や聞き慣れない言葉が前後から飛び交います。

15分ほど並んで店内へ入ると、古き良き時代の「薮蕎麦」の面影はもうありません。小上がりのスペースが少なくなり、内装やテーブルの配置も観光客ファーストに徹した様相には驚かされました。

小上がりで焼き海苔と板わさで熱燗を飲りながら世間話に花を咲かせ、最後はセイロをたぐって「おあいそ」。これが江戸っ子の “粋” でした。仕方ないか、と少々残念に思いつつも、日本の文化を後世に伝えるべく日本橋界隈の活性化に一役買っている某商社チームにはエールを送りたいですね


話は戻りますが、一般庶民をプロパガンダで誤った方向に導くのではなく、是非の論客を登場させてキャスターは聞き役に徹するのが真の報道のあるべき姿だと思います。歴史ある古き良き日本を支えているのは安定した政治、そして経済です。そして大衆の目と耳がそれを見守っています。偏った報道が日本の舵取りを誤らせるのが怖いですね。

最後に、元外交官の肩書を持つ評論家、色摩力夫氏の著作『日本の死活問題』(グッドブックス刊)のはしがきを引用します。

ある日、街を歩いていると平和を訴える一群の集団がデモ行進をしていました。「ママは戦争、しないと決めた! パパは戦争しないと決めた!」と唱えています。この人たちは戦争を拒否すれば戦争がなくなると、ほんとうに思っているのだろうかという疑問が沸いてきます。


弊社社長 菅田耕司のコラム


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